“シカゴ歴史博物館、日本語解説付きツアー 〜The History Of Chicago〜”

 829日、日米協会主催による「シカゴ歴史博物館、日本語解説付ツアー」が開催されました。これは同協会が年に一度企画しているもの。
 ダウンタウンの北部、リンカーンパーク横にある当博物館は、シカゴの歴史を調査・研究する目的で1856年に創立されました。1871年のシカゴ大火で焼失したものの、幾度かの再建、移転を経て2006年に大改装を完了。その所蔵物は220万点以上にも及び、現在はその中から『アメリカの交差点 Crossroads of America』ほか約1000点が常設展示されています。これらのコレクションは、シカゴだけでなく、イリノイやアメリカの歴史を紐解く重要な情報の源となっています。
 今回ツアーに参加したのは、日米協会の会員とその家族約30人。まず初めに、イリノイ州立大学・歴史学科元教授のハワード・ロマネク氏がシカゴの歴史を「地理」、「産業」、「街づくり」、「国際交流」など様々な視点から解説し、シカゴ美術館附属美術大学の斉藤博子氏が明解な通訳と共に補足説明を加えていきました。

 シカゴ界隈は、ミシガン湖に面した砂州であったために水はけが悪い上に地盤が緩く、1840年ごろには“ミッドタウン”ならぬ“マッドタウン(泥の街)”と呼ばれていたこと、ミシガン運河の開通によってシカゴは交通の要所となり、近隣の州からの物販が盛んになったこと、185060年には一気に巨大鉄道網が広がって産業が盛え、それに伴う人口の増加と共に製材業や食肉業、そして最初の百貨店が建てられたこと、1871年のシカゴ大火のあとの灰や瓦礫は今のグラント・パークのある場所に埋められていること・・・などなど興味深い歴史が逸話と共に紹介され、参加者は熱心に話に聞き入りながらメモをとっていました。
ハワード氏(左)と斉藤博子氏
 
 「長い歴史をかけて発展を遂げてきたシカゴは、国際都市としての希望の象徴なのです。100以上の言語を持つ人たちが調和しながら住んでいるのも特徴です。また、ミレニアムパークは政治家や経済人などが一緒になって資金を集めながら作り上げた傑作中の傑作で、まさに都市を象徴する場所だと思います」とハワード氏。

 大火から復活し、二度の万国博覧会(1893年・1933年)を成功させた街、シカゴ。その歴史に触れることができた今回のツアーは、聞きしに勝る満足度の高いものでした。 当ツアーの主催者である日米協会の尾木聡子さんによると、博物館の日本語解説ツアーは毎回好評で、チケットは完売するそう。シカゴにお住いの方はこの貴重な機会を利用して、是非次回には足を運んでみてはいかがでしょうか?

後半は斉藤氏の解説による館内ツアー



シカゴ発の蒸気機関車パイオニア号(1848年)も展示され、
自由に乗ることもできる。

(左)ジオラマ展示コーナーでは、シカゴの歴史が立体映像として展示されている。写真は「シカゴ大火」
(右)館内にはKidsコーナーもあり、子供が見て触って楽しめる展示がいっぱい

●シカゴ歴史博物館   

Chicago History Museum: 1601 N. Clark St. Chicago, IL 60614

月〜土曜日:930AM430PM
日曜日:12:00PM5:00PM
サンクスギビング、クリスマス、元日を除く毎日開館
$14 (大人)、$1265歳以上、1322歳の学生)、12歳以下は無料
http://www.jaschicago.org/

●日米協会
http://www.jaschicago.org/en/home/default.aspx


                                      取材・文・撮影/長野 尚子

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