2013年 第49回シカゴ国際映画祭 日本からは『そして父になる』

 
 第49回シカゴ国際映画祭が10月10日に開幕、24日まで開催される。同映画祭は1964年に創設され、国際コンペティション(審査)部門を持つ映画祭として北アメリカで最も古い歴史を持つ。2週間にわたり上映される作品はシカゴで初公開となるものばかりで、毎年5万人以上が劇場を訪れる。

 今年は60カ国から厳選された180本を一つの劇場で上映。『12 Years a Slave』、『Alice Walker: Beauty in Truth』などアフリカ系米国人をテーマとした作品を特集する。日本映画は例年より少なく『そして父になる』1本の参加で、10月16日と19日に公開。



◎料金
一作につき 一般 $14、シニア・学生・映画祭会員 $11
マチネ(平日午後5時前の上映)$5

チケットマスター 312 - 902 - 1500
http://www.ticketmaster.com
シカゴ国際映画祭 312 - 332 - 3456
http://www.chicagofilmfestival.com

◎会場
AMC River East 21
322 East Illinois Street, Chicago, IL 60610

◎上映スケジュール 

『そして父になる』 Like Father Like Son
監督:是枝裕和 Hirokazu Kore-eda(2013年、130分)
公式サイト:http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp



 是枝裕和は『誰も知らない』(2004) 、『奇跡』(2011) で子供達の姿を通して人間の哀しさと温もりを描いた。本作は1970年代に起こった病院での新生児の取り違え事件を題材にしている。
 6歳の息子がいる野々宮夫妻 (福山雅治と尾野真千子) の平凡で幸せな毎日は病院からの一報で激変する。自分たちの息子は血が繋がっておらず、生まれた時に病院で斎木夫妻 (リリー・フランキーと真木よう子) の子供と取り違えられたと告げられたのだ。二組の夫妻は交流を始めるが、これまでと同じ親子関係を続けていくべきか葛藤が生じる。
 是枝監督は劇場映画デビュー作となった『幻の光』(1995) が同年の第31回シカゴ国際映画祭で最高賞にあたるゴールド・ヒューゴー賞を受賞。『そして父になる』は本年の第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、アメリカでリメイクされることが決定している。

10月16日(水)6: 00 PM
10月19日(土)7: 00 PM


"12 Year a Slave" (アメリカ映画)
監督:スティーブ・マックイーン Steve McQueen(2013年、134分)
公式サイト:http://www.12yearsaslave.com
 


 監督は『荒野の七人』(1960) 、『タワーリング・インフェルノ』(1974) などで著名なアメリカ人俳優スティーブ・マックイーン (1930 - 1980) と同姓同名の別人で、ロンドン出身のアフリカ系イギリス人映像作家である。
 原作は1853年に出版されたソロモン・ノーサップ Solomon Northup による同名の自伝。南北戦争前のアメリカで、ニューヨーク出身の自由人であった黒人ソロモン (キウェテル・イジョホー Chiwetel Ejiofor) は誘拐され、南部に奴隷として売られてしまう。絶望のなか12年が過ぎようとする頃、ひとりのカナダ人奴隷廃止論者 (ブラッド・ピット Bradd Pitt) が現れ、ソロモンの運命が大きく変わっていく。
 本作で重要な役を演じたブラッド・ピットはプロデューサーとしても参加している。シカゴ映画祭での上映は10月13日のみだが、10月18日より全米でロードショー公開。

10月13日(日)7: 00 PM


"Alice Walker: Beauty in Truth"(イギリス映画)
監督:プラティーバ・パーマー Pratibha Parmer(2013年、82分)
公式サイト:http://www.alicewalkerfilm.com



 著作『カラーパープル』でアフリカ系アメリカ人女性作家として初めてピューリッツア賞を受けたアリス・ウォーカーの姿を追ったドキュメンタリー。南部出身のウォーカーは白人男性と結婚したことで若い頃に酷い差別を受け、離婚を経て性差別も経験、1960年代以降は芸術家オノ・ヨーコらと女性への暴力を廃止するフェミニストとしても活動している。 
 パーマー監督はインド系イギリス人の女性映像作家でテレビ番組のドキュメンタリー制作で知られる。

10月20日(日)4: 30 PM (監督の挨拶あり)
10月21日(月)4: 00 PM (監督の挨拶あり)
 

(文責:斉藤博子 Text by Hiroko Saito )



ホーム | 初めての方へ | お問い合わせ | 投稿者&ライター募集中! | 規約と免責事項 | 会社概要

Copyright (c) 2005 US Shimbun Corporation. All Rights Reserved.