“伝統文化”と”新しき未来”が融合した、司太鼓『太鼓レガシー』コンサート


 去る12月21・22日、シカゴ司太鼓『太鼓レガシー』のコンサートがシカゴ現代美術館において開催された。
 今回で第9回を数えるこのコンサートは、和太鼓、小鼓、笛、日本舞踊、コンテンポラリーダンス、マルチリズムパーカションなど様々な芸能文化を融合させた、斬新な試み。次々と繰り広げられる幻想的かつダイナミックなパフォーマンスに、会場を埋め尽くした観客から大きな歓声と拍手がおくられた。

 
(左)舞踊家、加藤文子による創作舞踊    (右) 福原百恭(笛)、福原鶴花(小鼓)

 圧巻はコンサートの最後を飾った和太鼓とジャズとのコラボレーション。ジャズ界の誇る名パーカッショニスト、ハミッド・ドレイクとマイケル・ジラングをゲストに迎えての和太鼓とドラムとの数十分に及ぶバトルは、まさに息をのむ迫力だった。
 

(左)ハミッド・ドレイク    (右)マイケル・ジラング


 司太鼓のエグゼクティブ・プロデューサーおよびアートディレクターを務めるタツ青木氏は、この『太鼓レガシー』コンサートについて、こう述べている。
 「私たちは太鼓を通して、文化遺産や民族のアイデンティティを維持すべく伝統的な教え方や技巧を守ってきました。しかし同時に、日々の現実のなかでこの伝統を未来形へと進歩させていくことも大切です。私たちが追求しているのは、太鼓という形を通して“民族の芸術”というものを“芸術美”へと高めていくことです。・・・「司太鼓」は伝統に根ざしながらもつねに未来に発展しつづけることを目指しているのです」
 
 タツ氏の言葉どおり、この日の『太鼓レガシー』の舞台は、古き良き伝統を感じさせながらもその枠を超えて余りある、未来へと向かうエネルギーほとばしるものだった。シカゴという、類まれなる多文化共存都市で育った彼ら若い世代がこの伝統を受け継いでいることこそが、「司太鼓」の最大の魅力となっているのだろう。
 『太鼓レガシー』のコンサートは今年で10周年を迎える。この年末にはまた一段と進化した司太鼓の雄姿が見られるに違いない。

                                                      タツ青木氏




                                              取材・文・撮影/長野 尚子


● 司太鼓ホームページ : http://www.taikolegacy.com/

● タツ青木氏のインタビュー記事 (2009年5月)
  http://usshimbun.com/corporate/jangle6.html




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