地ビールを飲みながらサイエンスを学ぼう。 (9/9, 10/7, 11/11, 12/ 9)
 

 シカゴの当地自慢といえば、世界的にも高い評価を受けている美術館&博物館の数々。なかでも「フィールド・ミュージアム」は収蔵品総数2700万点を誇る自然史博物館で、恐竜とアメリカ先住民のコレクションはつとに有名。
 そしてもうひとつ、シカゴといえば「地ビール」。全米でもその評価は常に上位にランクインしている。シカゴ市内だけでも65か所、郊外を入れると約150の地ビールのブリューワリーがあることは、意外と知られてない。

 このふたつの“シカゴ名物”が手を組んで、ユニークな企画が生まれた。
 その名も「Field Museum Program Combines Science and Beer:Discussions of Sharks, Fossils, and More at Revolution Brewing(フィールド・ミュージアム・プログラムがサイエンスとビールを繋ぐ:レボリューション・ビール工場でサメ、化石、などサイエンスを語ろう。」
 シカゴの地ビール醸造所「レボリューション」内のBar&レストランで、人気地ビールを楽しみながらサイエンス・トークを聞こうという催しで、この春に行われ好評を博した「Evolution @ Revolution(エボリューション(進化)at レボリューション(革命)の第2弾だ。興味はありながらも、普段ゆっくりと足を運べずにいる博物館が向こうからやってきてくれて、しかもその会場がBar。一杯飲みながら専門家の話を聞ける“大人だけの科学教室”という発想がなんとも斬新で楽しい。

(右)2時間のレクチャーの間はビールが飲み放題!
レボリューションの人気ビール「CROSS OF GOLD」

Bill Stanley氏
9月9日に行われた第1回目のテーマは、「The Evolution of Mammal Species Discovery(哺乳類発見の変革)」。講師は、フィールド博物館・コレクションディレクターでガンツ・ファミリーコレクションセンターのBill Stanley氏。2006年、アフリカ・タンザニア南部での新種サル(マンガベイの一種)Highland Mangabey(ハイランド・マンガベー。学名はLophocebus Kipunji)発見にまつわる逸話や、新種命名の知られざる法則などが紹介された。
 「生物学的な新種の発見はまだまだ現在進行形。まだ私たちの知らない種がこの世の中には多くある」と、この大発見に自らがかかわったほか多くの学術文献を執筆してるBill氏。9歳の頃、両親の決断でがカリフォルニア・ベイエリアから突然ナイジェリアに移住。当時は「人生で一番悲しく落ち込んだ」が、大自然と向き合うなかでその後の運命が大きく変わったそうだ。

 とかく専門的で難しくなりがちなサイエンストークも、こんなくだけた雰囲気の中で聞くと親しみやすく楽しい。実際に標本を間近で見たり触れたりすることができ、サイエンティストにゆっくりと直接質問できる機会もうれしい。
 進行役は、人気のサイエンスブログ、「Brain Scoop」でおなじみのエミリー・グラスリー氏。 「普段はちょっと近寄りがたいサイエンスに身近に触れてもらおうということでこの企画が生まれました。これからも多くの方たちに気軽に立ち寄ってほしいですね」(エミリー氏)

Emily Graslie of ”The Brain Scoop”

 

博物館から実際に持ち込まれた標本を手にするBilly 氏と、頭がい骨標本に見入る人たち


約160人が参加。レクチャーの後は熱い質疑応答が繰り広げられた

 
シカゴ北部、若者に人気のローガン・スクエアー地区、ミルウォーキー通りにあるレボリューション・ブリューワリー

 この催しは、毎月1回、12月まで開かれる予定。今後の開催予定とテーマなど、詳細は以下の通り。
●日程・内容(6:30pmから8:30pmまで)
・10月7日(水): 南極での進化について (講師/Pete Makovicky, Associate Curator of Paleontology)
・11月11日(水): サメの交配システムの変革 (講師/Kevin Feldheim, A. Watson Armour III Manager of the Pritzker Laboratory for Molecular Systematics and Evolution)
・12月9日(水): 深海研究の変革 (講師/Janet Voight, Associate Curator of Zoology)

●会場:Revolution Brewing
2323 N Milwaukee Ave, Chicago, IL 60647
http://revbrew.com/home

●参加費:22ドル(博物館メンバーは20ドル)。チケットは当日会場、もしくはフィールド・ュージアムのWebサイトから購入可能。2時間内のビール飲み放題、軽食含む。
※21歳以上

●詳細 : http://www.fieldmuseum.org/at-the-field/programs/evolution-revolution


「Field Museum Program Combines Science and Beer:Discussions of Sharks, Fossils, and More at Revolution Brewing」

●What:Two Chicago institutions are joining forces this fall to fuse the joy of alcohol with the intrigue of science. After a successful launch of Evolution @ Revolution in the spring, The Field Museum and Revolution Brewing will continue the series with a new lineup of topics, ranging from new mammal discovery to tools and techniques used in deep-sea research.

●When:
All events run from 6:30-8:30pm on Wednesdays
September 9, October 7, November 11, December 9

●Where:
Revolution Brewing
2323 N Milwaukee Ave, Chicago, IL 60647
http://revbrew.com/home

●Details:
Hosted by Emily Graslie of The Brain Scoop, scientists will discuss the different aspects of evolution and how their research impacts and informs the vast area of science:
September 9: The Evolution of Mammal Species Discovery 〜 Bill Stanley, Director of Collections, Gantz Family Collections Center
October 7: Evolution at The South Pole 〜 Pete Makovicky, Associate Curator of Paleontology
November 11: The Evolution of Shark Mating Systems 〜 Kevin Feldheim, A. Watson Armour III Manager of the Pritzker Laboratory for Molecular Systematics and Evolution
December 9: The Evolution of Deep Sea Research 〜 Janet Voight, Associate Curator of Zoology

●Ticket prices are $22, or $20 for members and can be purchased at the door or on The Field Museum website. Tickets include unlimited Revolution brews and snacks during the 2-hour session.
21+
●Web: http://www.fieldmuseum.org/at-the-field/programs/evolution-revolution


             (2015年9月9日 文責・撮影:長野尚子 /Text・Photo by Shoko Nagano)




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