完売したデヴィッド・ボウイ回顧展 当日券 緊急発売! 1月2日〜4日


Album cover shoot for "Aladdin Sane" (1973)
Design: Brian Duffy and Celia Philo; make up: Pierre La Roche
Photo: Brian Duffy
(c) Duffy Archive and the David Bowie Archive


 シカゴ現代美術館で開催中の特別展『David Bowie Is』はイギリスを代表するミュージシャン、デヴィッド・ボウイ David Bowie の40年以上にわたるキャリアを振り返る回顧展だ。

 1947年にロンドンで生まれたボウイは、1969年のロック組曲『スペイス・オディティ Space Oddity』で最初に注目された。1972年には架空のロックスター『ジギー・スターダスト Ziggy Stardust』というキャラクターを演じ、同名のアルバムに続き翌年『アラジン・セイン Aladdin Sane』を発表。日本を含むワールドツアーでは中性的で妖艶、ゴージャスかつ奇抜な衣装と圧倒的なパフォーマンスで世界の度肝を抜く。1976年、SF映画『地球に落ちて来た男 The Man Who Fell to Earth』で主役の孤独な宇宙人を好演、同じ年にブラック・ミュージックを取り入れた『ステイション・トゥ・ステイション Station to Station』をリリース。ニューウェーブ全盛期の1983年に発表した『レッツ・ダンス Let's Dance』は軽快なポップロックで国際的なメガヒットとなる。

同年、大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス Merry Christmas, Mr. Lawrence』に英国軍人の役で主演、新しいファン層を獲得。1997年の『アースリング Earthling』では実験的なデジタル・サウンドを前面に出し、2000年代初頭にかけてコンサートツアーも行っていたが心臓病により、ほぼ活動を停止した。一部で死亡説が流れるなか2013年に10年ぶりに新作アルバム『ザ・ネクスト・デイ The Next Day』を突然発表、またしても世間を驚かせた。
Still from "Merry Christmas, Mr. Lawrence" (1983)
(c) Nagisa Oshima and the David Bowie Archive


 先述の『レッツ・ダンス』ほか『チェンジス Changes』(1971年) 、『ヒーローズ Heroes』(1977年) 、『モダン・ラブ Modern Love』(1983年) など、ボウイのヒット曲は自身で作詞・作曲したもので、かすれた憂いのある歌声に味わいがある。ボウイは映画の出演も多く、舞台『エレファント・マン The Elephant Man』では主役を演じ、個性派俳優としても成功を収めた。

 だがボウイの最大の魅力そして功績は、1970年代から90年代にかけての活動、むしろ存在そのものだろう。明確なコンセプトのもとに音楽のスタイルを無謀なほどに変え、それでもヒット曲を送り出す才能と表現力。常に時代を先取りするファッションリーダーであり、アルバムのジャケット写真、コンサートの衣装や舞台美術には、ボウイのアイデアを活かすべく敢えて若いフォトグラファーやデザイナーを起用。新作を発表するたびに話題になった。

 日本との縁も深い。ボウイは三島由紀夫の小説を愛読し、公私にわたり日本を幾度となく訪れている。70年代のジギー・スターダストの艶やかな衣装は山本寛斎によるデザインで、この時期、アルバムなど重要な写真を鋤田正義が撮影したことも特筆に値する。

左)"Tokyo Pop" vinyl bodysuit (1973) for the Aladdin Sane tour
Design: Kansai Yamamoto/ Photo: Masayoshi Sukita
(c) Masayoshi Sukita and the David Bowie Archive
(右)Album cover shoot for "Heroes" (1977)
Photo: Masayoshi Sukita
(c) Masayoshi Sukita and the David Bowie Archive


 ボウイの斬新な表現は時を経て輝きを増し、今も世界中のクリエイターに大きな影響を与えている。手書きの歌詞、コンサート衣装、写真など400点以上で構成された今回の回顧展は、2013年にロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が企画し、カナダ、ブラジル、ドイツを巡回した。アメリカではシカゴが唯一の会場となったために大きな反響を呼び、チケットは12月中旬に完売したが、当日券が1月4日まで発行されることになった。
 

◎会場
Museum of Contemporary Art (MCA) Chicago
220 East Chicago Avenue, Chicago, IL 60611
(312) 397 - 4068

◎料金
一般 $25、子供(7?12歳) $10、子供6歳以下は入場無料。
注)当日券の入手には開館(午前9時)30分前に美術館前に並ぶこと。


○公式サイト
"David Bowie Is" MCA Chicago
http://www2.mcachicago.org/exhibition/david-bowie-is/



             (文責:斉藤博子 Text by Hiroko Saito)







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