ういんちるさんの駐妻ライフだいありー



著者略歴 ういんちる

東京都出身。
90年代にカリフォルニア州、Los Angeols と San Jose に各3年ずつ駐在。習い事 と、ゴルフに明け暮れる。
2004年8月より、シカゴ郊外在住。夫と小学生の子ども2人の4人家族。


Chicago きっちん

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      みょうちきりんバスツアー アメリカ西海岸編 その3

あらすじ・・・・
3
人のうら若き美人日本人駐妻たちは、中国系の旅行社とはいえ、アメリカの会社なのだからと甘〜い見通しを持って、安価な中国系のツアーに参加した。 しかし・・・考えは甘かった事を、初日の朝から思い知るのだった。


さて、旅は2日目の午前、バスの中でございます。

ここらへんで、バスのみんなと打ち解けてきて、例の日本語がペラペラのおじちゃんと話に花が咲いた。 おじちゃんの身なりは上下なんちゃってアディダスの三本ラインのジャージ。 (1990年当時はほぼ全員、中年以降のチャイニーズの服装は、上下ジャージという人が多く、それは旅先でもおなじだった。どうして、ホテルのドレスコードに引っかからないのかと、不思議なくらい)

ところがどっこい、おじちゃんは私んちの近くの山の上の超高級住宅街に住んでおり、投資などをして生計を立てているらしく、どうもとてつもない、金持ちのようだった。

そして、私たちに

「資産は10万ドル単位で(当時一千万円強)銀行を振り分けた方がいいよ。アメリカの銀行はすぐ潰れるからねえ〜
なんてアドバイスをしてくれるのだった。
(注)日本でも既に導入されましたが、銀行が潰れた場合預貯金のうち10万ドルは保護してくれるという制度です。

アメリカの銀行は各社利率などが激しく違います。もうびっくりするくらい。 で、簡単にいっちゃうと、経営的に不安定な銀行ほど、利率が高かったりします。 年利12%なんて銀行があったくらいで、ちょっと心を動かされちゃう。もうギャンブルなんですね。

そんな、実りある資産運用の話をしていただいたのだけど。。。。


振り分けるほど、お金ありませんて!

なにせあたしたち夫婦。お互い貯金ゼロで、ケッコンしたんですから。

さて、バスはグランドキャニオン観光をサラっと終えて、世界一大きいといわれているフーバーダムをこれまたサラっと通り越し、魅惑のラスベガス(賭城と書いてあったような?)の街に入った。

私たちは頼りにする相手を、使えない青年から通訳と化したおじちゃんへ替え、彼をすっかり頼り切って、夜もご一緒していただく事にした。
(注)怪しい意味でアリマセン。 おじちゃんはご夫婦参加よ。

無事ラスベガスの街に入り、前日と違って、ツアー料金の割にはまともなホテルにチェックイン。 夜にはショーを見る予定だし、気分は一気にハッピーになった。 ショーまでは時間があったので、おじちゃんたちとロビーで待ち合わせをして、みなでタクシーに乗り込み、ちょっと遠くの大きなホテルのカジノへ向かうことになった。。

途中、私はあることに気が付いた。
おじちゃんは、
英語がまったくできないのである。

そのレベルたるや、
出来ないにも程があるレベル。

そこらにある、ホテル名のネオンサインすら、読めないのであった。
当然、タクシーの運ちゃんにも行き先すら言えないので、私たちが替わりに運ちゃんに指示をしてあげた。 (ひぇ〜! すごい低レベルの集団だあ!)

そんな英語力なのに、何不自由なくアメリカで生活できているおじちゃん。 心底びっくりしました。

その夜は、ラスベガス名物のショーやカジノを楽しみ、深夜部屋に戻る。 そして、次の朝、私たちは前日の大チョンボを二度とするまいと早めに起きて集合時間の一時間前に、ホテルのレストランに行き、朝食をとった。

ラスベガスのレストランは、ビュッフェスタイルが主流で、とっても安いんです。

朝からお腹一杯になった私は、前日の事を思い出すと誇らしい気分にさえなっていた。 そして集合場所のロビーに行き、バスに乗り込み、一路ロサンゼルスへ。

・・・・・・と思ったら、5分後、すぐ近くのホテルで降ろされることに。

何かと思ったら、レストランに案内されたのだった。
そう、この日は、ビュッフェの
朝食付きだったのだ。

どうして、誰も教えてくれない!_( ̄□ ̄; )

と、この旅行で、何度も頭にこだまするフレーズが、やっぱり鳴り響く。 勝ち誇った気持ちは、一気に谷底へ。のた打ち回りたいほど悔しいのである。


だけど、どうあがいても、お腹一杯という事実は変えようもなく、もう、わらってまずいコーヒーを飲むしかなかった。

そのあとは、旅はまあまあ順調。 夫の待つ、ロサンゼルスの南に位置する、海辺の町へと向かって行ったのだった。

私たちはまた中国街の巨大な駐車場でミニバンに乗り変え、それぞれの家の前で順次降ろされていった。 途中、例のおじちゃんの家にも立ち寄ったが、想像以上の素晴らしいお宅で、
驚く事に自宅内に厩舎まである。 おじちゃんちの近所では、真っ赤な乗馬服を着た人が颯爽と馬にまたがり、なにげに通り過ぎてゆくのだ。

しかし、目の前にいるおじちゃんは、なんちゃってアディダスのジャージに身を包まれているのである。 乗馬もアディダスのジャージでするのだろうか?

アメリカは奥が深いのである。

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