サリーのシカゴ見聞録 



著者略歴 サリー

 はじめまして。サリーと申します。シカゴに引っ越して2年、2歳児を抱えて日々生活にあえいでいるまもなく三十路を迎える主婦です。シカゴ市内南部より日々思ったことなどを気楽に読んでいただけるタッチで書いていけたらと思うのでよろしくお願いします。



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▽日本人の自己責任▽


写真:ホールフーズの食事スペース
 寒さも深まり、冬の足音がすぐそこまで近づいている感じの今日この頃、読者の皆様、いかがおすごしですか。冬が始まると子どもは公園で遊べなくなるし、どっかから風邪はもらってくるしで家から出るのもいやになり、食料品の調達に近所の八百屋へ行くのさえ億劫になり、家事はできればやりたくなーい!という心の叫びが頭の中をぐるぐると回るばかり。 

 でも、食料品は買いに行かないと私の最大の楽しみである食べることができないので、仕方がありません。家では私が運転免許を持っていないため、週末に休日返上で夫に出動してもらうことになっている。別にそういう約束をしたわけではないが、暗黙の了解というやつ。こちらに来た当初は車もないし、ベビー連れだしってことで、近所で唯一のスーパーに買いにいってたんだけど、ここがとにかくひどかった。賞味期限切れのものや腐ったものも平気で売ってるし、しかも高い。このスーパーはここら辺でしか見たことがないんだけど、車の無かった我が家は、きっとアメリカのスーパーはこんなもんなんだ。腐ってるかどうかは自分でしっかり確認しろってことかと思いながら目を凝らして食料品を買っていた。一時、日本でもスーパーや有名デパートの「デパ地下」で賞味期限の改ざんがあったとかでものすごく話題になってたけど、うちの近所にあるスーパーは日本だったら絶対につるし上げられるところだ。

 でも、これもアメリカらしいといえばアメリカらしい。自分で口に入れるものは自己の責任においてなんとかしなさいってことだろう。確かに、日本人は相手を信用しすぎる面があるのかもとも思う。そりゃー、信頼関係って必要だけど、異常に相手に何かを求めすぎてる気もする。日本語で言うと、それが親切ってことであり、気配りってことなんだけど、確かに、自分で自分の責任を取るって気持ちはなかなか育っていかないのかもしれない。誰かのせいにしやすい制度が社会構造としてあるんじゃないかななんて考えてみた。

 例えば、日本の「親切心」としてこちらの人によく言われるのが電車のアナウンス。「次は〜駅」とか、「ドアが開きます。ご注意ください」とか、片側からみるとすごい親切だけど、何でこんなことをわざわざ車内放送で流さなくてはいけないのか?誰かに教えてもらわないと降りる駅も分からないのか?で、もし車内放送を間違えようものなら、きっと「間違った放送のせいで自分は降りる駅を間違えた」なんて言い出す人もいるんじゃないの?
 一方ここシカゴでは、こんな放送聞いたことない。もしアメリカであるとすれば、故障や不具合がある時くらいじゃないのか。次の駅がどこなのかとか、ドアが開くから危ないとかっていうのは、自分で確認すれば済むことだ。もちろん、私は親切を全否定してるわけじゃないけど、日本って国は自己責任ってものが育ちにくいお国柄なのかなとも思う。だから不祥事を起こしても一人じゃ謝れない。だって。もし一人で公の場で謝罪したらその人ひとりの責任が問われるから。でも、複数だと誤ることができる。だって、誰かのせいにすることができるから。

 で、現在アメリカに住む私はそんな生温い国とは違う町へやってきてしまったのだと感じつつ、日々の食材を選んでいる。だって、もし私が賞味期限とか、肉の色とかを確認せずに買って、調理しちゃったら、家族がみんな腹痛になって一つのトイレを取り合わなければいけないはめになる。そんなことはできません!というわけで、少々高くても安全な食材を選ぶように心がけることにした。でも、夫は学生、財布がピンチの時にはしぶしぶ安い卵に手を伸ばしてしまうけれど。

 渡米して2年。車も手に入れた私たちは結構高めなホールフーズで生野菜や牛肉など、これだけはと思う食材を買っているんだけど、オーガニックの商品に関して言えば、近所のスーパーよりも安く売ってたりする。あと、ここのベーカリーのパンは意外とおいしい。買い物がてら、パンを買って、ホールフーズの店内にある食事スペースで食べるってのが最近の週末のお決まりパターンなんだけど、先日、同じ市内でも普段はあまり行かないほうの店舗に行ったら、な、な、なんと、そこにはピザのコーナーがあった。しかも、1ピースが私の顔くらいあろうかという大きさなのに、$2.50、2切れで$5.00だ。
 この日の昼食はこれに決定。ほうれん草のピザってのもあったんだけど、普段なら注文しそうだが、最近確かアメリカのほうれん草で日本で言うところのO−157が出たって問題になってたなーなんてことが頭をよぎり、自己責任において他のメニューを注文した。その場でもう一度釜に入れて温めなおしてくれ、これがめちゃくちゃおいしかった。いつも行ってる店舗にはパニーニがあるんだけど、ピザの有るほうには無かった。けっこうご近所なのに同じホールフーズってことで、各店舗の特色を出しているのだろう。私はディープデッシュピザがあまりすきではないので、ここの薄焼きのピザがものすごくおいしかった。分量も手ごろだし、大満足。気分上場でグラッサリーショッピングを心置きなく楽しませていただいた。

【Whole foods】
◆パニーニのお店◆
1100 West North Ave Chicago IL 60622

◆ピザのお店◆
3300N.Ashland Chicago IL 60657


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