サリーのシカゴ見聞録 



著者略歴 サリー

 はじめまして。サリーと申します。シカゴに引っ越して2年、2歳児を抱えて日々生活にあえいでいるまもなく三十路を迎える主婦です。シカゴ市内南部より日々思ったことなどを気楽に読んでいただけるタッチで書いていけたらと思うのでよろしくお願いします。



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               @これがアジアン珍道中


 秋のこと。思わぬ珍旅行をする羽目になった。ある日、夫が学校で同じ学部の留学生に誘われた。来週、留学生課のロブさんの別荘に遊びに行くんだけど、一緒に行かないかと。丁度次の週は何とか時間が作れそうだったので、夫は行くことにした。もちろん、家族同伴で構わないとのこと。ところが、前日になっても誰が行くのか、どこにその別荘はあるのか、さっぱり情報が入らない。

 持ち主のロブに聞くと、場所はどうやらミシガン州らしい。ここから車で7時間くらいという。詳しい場所はパトリシアに聞いてくれ。さおり(私の本名です)のところはフャミリーバンだから、ほかの連中も乗せてきてやってほしい。集合は朝10時に学校の前。自分はしたくがあるから先に現地に向かうと言い残し、ロブは帰ってしまった。

 7時間もかかるんじゃ、急いでいかないと日が暮れてしまう。この話しを夫に持ちかけてきたパトリシア。ペルー人の彼女は独身で、現在こちらで出会った男性と交際中。彼らは恐らく、自分の車で行くだろう。で、いったい誰が私達の車に乗るのか。パトリシアによると、恐らく、インドネシア人のスーシー、トルコ人のアイザック、インド人のプリンストン(私にはこうしか聞こえないが、実際のところ、正確な名前は分からない)。で、場所を知っているパトリシアの後ろについていけばいいのねと単純に思っていた。

 当日、もちろん私達家族は朝からお弁当を作り、子どものおもちゃの準備も万端!子どもの頃から言われるように、ちゃんと集合時間10分前には集合場所に到着していた。が、集合時間までにきたのはスーシーだけ。留学生の奥さんスーシーは、旦那さんに荷物を持ってもらいながら登場した。ご主人は、学会があるとかで、今回はスーシーだけの参加となったらしい。しかし、他のメンバーときたら、待てと暮らせと来る気配なし。道案内のはずのパトリシアですら来ていない。集合時間から15分ほど経過してパトリシアがやってきた。しかし、旅行の用意は一切持っていない。車もない。「私も行く予定にしてたんだけど、彼のお父さんがプエルトリコからやってきたの。シカゴを案内したりしなくちゃいけないから旅行にはいけない」ときた。え、道はどうするの?地図とか、住所とか、ないの?もちろんパトリシアに聞きました。でも、下りるインターは分かってるけど、詳しい住所は知らないらしい。どースンのよー‥‥。私の心配をよそに、時間だけが過ぎていく。

 30分経過、パトリシアから残り二人の同乗者の連絡先を聞き、電話してみた。二人ともまだ家にいた。これはいったい、どういうことだ。集合時間は10時、しかも、長旅だから、時間厳守って言ったはずなのに、プリンストンは今家を出るところだと言うが、アイザックはなんと今から仕度するという。なんて時間にアバウトなんだ。でも、こんなことはこの旅の序の口だった。

 
プリンストンに続き、約50分遅れで登場のアイザック。「ごめんなさい。昨日遅くまで勉強していたので、寝坊しました。」誤るだけまだましかと思い、さー、これで出発。荷物を積み終えたときにはすでに11時を回っていた。地図を見て、下りる予定のインターを確認してびっくり、殆どミシガン湖の最北端に近い場所だ。道に迷わず、休憩なしで走って7時間といったところだ。これは相当急がねばと、思った矢先、今すぐに出発したいと言っているのに、アイザックが銀行に寄ってくれと言い出した。何で今なの!昨日のうちに現金ぐらい下ろしておきなさいよと思ったが、仕方ない。銀行へ立ち寄って、今度こそ出発進行だ。

 家は子連れなので、子どもの生活のリズムを崩したくない。だからできれば6時にはつきたいと思っていたが、それはどうやら無理そうだ。とにかく、少しでも時間を短縮せねば。最後部座席にインド人、トルコ人、真ん中の列にインドネシア人、家の娘、を乗せた車でいよいよ珍道中が始まった。

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