元子さんのインディアン・ジャーニー



著者略歴 元子さん

2001年よりシカゴ西部の郊外在住。

 学生時代より持ち続けた南米のインディオ文化への興味が、アメリカ移住とともに北米インディアンへ移行中。

 米系企業でマネジャーとして働きつつ、休暇とくれば居住地巡りにアートマーケットでインディアングッズ物色、が目下の楽しみ。将来は居留地の近くに住み、リトリートを経営するのが夢。
 
 アメリカン・インディアン文化を、アメリカで普通に生活する日本人として紹介したいと思います。


バックナンバー

                い夢みてね


 ドリーム・キャッチャー(Dream Catcher)って日本ではよく知られているんでしょうか?

 これは我が家にあるドリーム・キャッチャー。”Navajo”製とは書いてありますが

 これはアメリカン・インディアン全体に共通するお守りだと思っている人も多いようですが、もともとは、オジブワ(Ojibway)族(またはチぺワ(Chippewa)族とも呼ばれる)の、「子供が悪い夢を見ないように」と祈って作られた伝統的なお守りです。 それが1960〜70年代のインディアン復権運動の頃に、部族としては本質的に違うラコタ(Lakota)族、チェロキー(Cherokee)族やナバホ(Navajo)族にも取り入れられ、今は一般的になったという訳です。

 良い夢は真ん中に張られた網目を通って眠っている人に届き、悪夢はこの網に引っかかり、夜が明ければその悪夢は太陽の光によって焼き尽くされてしまう、と信じられている「お守り」です。通常は窓の側に吊るしたり、またはベッドの側に吊るすのが一般的。

 ドリーム・キャッチャーは今でこそ綺麗な染色を施された皮やビーズで作られていますが、本来はもっとシンプルな作りだったそうです。細い木の枝を曲げて直径5センチ程度の小さな輪をつくり、細い革紐を編んだ網から直接鳥の羽を吊るしただけのもの。

 インターネットで、昔ながらのインディアンの揺りかごとそれに吊るされたドリーム・キャッチャーの写真を見つけました。

 さて、アメリカではドリーム・キャッチャーはガソリンスタンドの売店、車用品店のアクセサリーコーナー等いたる所で売られているし、車のルームミラーにぶら下げている人も多く見かけますが、果たして皆んな本物を持っているの?

 ドリーム・キャッチャーの中には、マリア様やキリストの像がぶら下がっているものまであり、改めてアメリカ社会の中での認知度を伺わせる光景ですが、残念ながらそういったものはもちろん、街中で見かけるドリーム・キャッチャーの多くが本物ではない、と言って良いでしょう。

 ルイヴィトンやカルティエの偽者が摘発されているのと同じく、アメリカン・インディアンの伝統工芸品も偽者が多く出回っているので、私は“証明書”つきの工芸品、または本物を扱う店で買うようにしています。一度、ナバホ(Navajo)のラグと称して売られているラグを物色していた時、製造ラベルを見ると“Made in India”と書いてありました。同じIndianでも、インド製じゃぁね・・・・。

 最後になりましたが、このオジブワ族とは。五大湖周辺からミネソタ州、ノースダコタ州およびカナダの一部にかけて居留地が分散している部族で、北米の部族の中では、勇敢で好戦的なので有名なスー(Sioux)族よりも強かった、と言われるほどの部族です。この部族の出身者の中には、その伝統的なインディアン精神を今も踏襲している人を多く見かけます。

 ここら辺のお話は別の機会に譲るとして。ところで、インディアンの生活用品、食生活などを見ていると、以外に「異文化間交流」があるのが見受けられます。次回はそういったものの一つを紹介したいと思います。


ホーム | 初めての方へ | お問い合わせ | 投稿者&ライター募集中! | 規約と免責事項 | 会社概要

Copyright (c) 2005 US Shimbun Corporation. All Rights Reserved.