MASAさんの健康と医療関連トピック



著者略歴 
MASAこと、Dr.松下順彦DC,LCP


1962年、大阪生まれ、44歳。 職業は、カイロプラクティック医師。 明治東洋医学院卒: 鍼灸師免許、柔道整復師免許を所持。 大阪府枚方市で松下鍼灸整骨院を開業、10年以上の臨床経験 を持つ。

 パーマー大学卒: ドクター・オブ・カイロプラクティック学位 (DC)、カイロプラクティック哲学称号(LCP)を取得。 イリノイ州免許( Licensed Chiropractic Physician )を所 持。

 2005年3月から、シカゴ郊外アーリントンハイツのACE CHIROPRACTIC CLINIC の院長。 脊柱解剖学II解剖実習参考書を著作、代替医療専門誌「医道の 日本」「マニピュレーション」「カイロタイムズ」に論文寄稿 。「カイロプラクティックのこころ」翻訳協力。「ジャングル 」「シカゴ新報」など日系紙に健康コラム執筆。 国際日本人DC倶楽部(IJDC)の会長として、正しいカイロプラ クティックの普及・啓蒙活動に精力を傾注している。

                第7回 風邪の予防と治療


予防が大切:

 風邪は、誰でも年間に4〜5回程度はひき、その大半は安静にするだけで治りますが、こじらせると肺炎や中耳炎などの病気にもつながります。 「風邪は万病のもと」というように、決して侮れない病気であり、日ごろの予防と早めの治療が大切です。 規則正しい生活習慣、適度な運動、バランスのよい食事、そして病原体を近づけないための、うがい、手洗いの励行、マスクの使用が、予防の基本です。 

 また、体の調整機能や免疫力などを発揮出来るように、日頃からカイロプラクティックで神経系の機能妨害を取り除いておく事も予防につながります。 平素から鍼灸で免疫力を高めておくのも有益とされています。

 万一風邪をひいてしまっても、そのまま放置しても風邪の99%は治ります。しかし、悪化させない為には、風邪はひき始めが大切です。安静、保温、水分補給の三つを心がけて、体力を保持しながら体に備わる免疫力・抵抗力を使い病原体(風邪ウイルス)をやっつけます。

 首の付け根の下で、左右の肩甲骨の間には、風邪に効くツボが幾つもありますから、その辺りを熱めのシャワーや使い捨てカイロ等で温めるのも良いでしょう。 

安易に薬に頼らない:

せき、鼻水、たんなどの風邪の症状は、どれも大事な体の防御反応です。 病原体を体から追い出す免疫力・抵抗力の一部であるせきや発熱まで抑える薬を安易に服用することは、結果的に回復力を低下させることになります。 例えば、熱が出ることで体は風邪のウイルスを殺そうとしているのに、直ぐに解熱剤を呑んで熱を下げてしまうと、体は楽になりますが、風邪が治るのは長引くことになるのです。

 実は、21世紀の今日においても「風邪」を治す薬はありません。 かつては「抗生物質」が風邪の患者に処方されていましたが、風邪はウイルスの感染によって起こる病気であり、細菌を殺す抗生物質を処方する科学的・医学的根拠はなく、最近は必要の無い処方とされています。

 従って、関節痛や頭痛があれば鎮痛剤、咳が出ていれば咳止め、熱が高ければ解熱剤といったように、対症的な薬を組み合わせて処方し、症状が軽減している間に風邪が治るのを期待して待っている様な状態です。

 しかも、市販の風邪薬のような一般的な薬ですら副作用のリスクはあり、抗生物質などでスティーブンス・ジョンソン症候群(別名:皮膚粘膜眼症候群)が起こり、悪化すると中毒性表皮壊死症(別名:ライエル症候群)になり視力障害や失明すら起こり得るのです。 去年は問題なかった薬でも、今年になって呑んだら副作用が起こることもあります。 安易な薬の使用は慎んだ方が安全なのです。

 但し、夜も眠れない程に咳き込んだり、鼻水がひどい時などは、必要に応じて市販の風邪薬等を利用することも必要かも知れません。 大人の場合は37度5分以上の発熱などが医療機関への受診の目安でしょう。

風邪は普段の予防と、安静、保温、水分補給が治療のポイントです。

☆  トピック: 子供の風邪と注意事項

 アメリカ食品医薬品局(FDA)の小児医療に関する諮問委員会は、「医師の処方なしに購入できる市販の風邪薬やせき止め薬は、子供への効果が確認されていない」として、「6歳未満の子供に使うべきではない」と、2007年10月19日にFDAに勧告しました。

 FDAは薬の販売中止や表示の変更、効果確認のための臨床試験の実施などを製薬会社に求めることを検討している、とAP通信などが報じています。

 米国では10月中旬に、主要な製薬会社が「飲み過ぎにつながる恐れがある」という理由で、2歳未満の乳幼児向けの風邪薬14種類を自主回収しています。

 せき止め、去たん剤、抗ヒスタミン剤などを含み、風邪の症状を抑えるとされる一般的な市販薬について、専門家22人からなる諮問委員会は、「6歳未満の子供への効果を裏付ける研究成果はない」と結論付けました。 また、「大人を対象にした研究からの推論しかなく、この年齢層は薬の副作用を最も受けやすい」という意見も出されています。

 FDAは、「この50年間で子供を対象にした薬効の研究は11しかなく、効果を確認したものはない」と公表しています。

 この勧告から、6歳以下の子供さんを持つ親御さんは、子供に市販の風邪薬を与えないように気をつけた方が良いでしょう。 

 実際には、市販の風邪薬と6歳以下に限らず、殆どの医薬品で子供(乳幼児から青少年期)を対象にした臨床試験などは行われておらず、その効果や安全性は大人を対象にした研究からの推論が殆どですから、子供に薬を与える事の安全性や効果などが科学的根拠に基づいていないことを知って下さい。

 子供が風邪をひいて熱を出しても、慌てて薬を呑ませたり、病院に駆け込まず、「安静、保温、水分補給」に心掛けながら経過観察をする事が日本でも薦められています。 
日本小児科学会が監修する「こどもの救急」というウエブサイト(http://kodomo-qq.jp/)も参考になります。

☆   カイロプラクティック・ミニ講座: カイロ医院では何をするのか?

今回は、カイロプラクティック・クリニックでの診察から治療の流れについて説明します。

1.予診表に記入:来院すると先ず受付で予診表を渡され、氏名、住所などや、症状、現病歴、既往歴など患者さんの基本的な情報を記入します。

2.問診:予診表を見ながら、ドクターが直接患者さんから更に詳しく必要な情報を伺います。

3.診察:以下の手順で診察します。


l  ナーボスコープ等の温度測定器具による病理学的検査を行います。

l  患者の姿勢や体表面の状態などを視診します。

l  静止触診や動体触診により、腫脹や圧痛、可動性などを調べます。

l  必要に応じて整形外科的検査や神経学的検査を行います。

l   脊椎の不整列を認めた場合等には、X線写真撮影を行います。

4. 所見報告:検査の結果と治療プランなどについて説明します。

5. 治療:病気や症状の原因となる脊椎の不整列(サブラクセーション)を、アジャストメントと呼ばれる高速低振幅の素手による矯正を行います。

 カイロプラクティックは、温度測定器、X線写真といった科学的な情報と、触診などによる精密な診察の結果に基づきサブラクセーションを見つけ出し、それをドクターの手だけでアジャスト(矯正)する事により脊椎の不整列を調整し、神経系の妨害(圧迫)を取り除くことで神経系の機能を回復させ、病気や症状の原因を取り除きます。

 症状を緩和したり誤魔化したりするのではなく、症状が起こる原因を見つけて取り除く、これがカイロプラクティックなのです。

 カイロプラクティックの名前の由来は、ギリシャ語のカイロ(手)とプラクティコス(なされた)という言葉を組み合わせて創られた造語えあり、「手によって行われる」という意味を持っています。 これには、「薬を用いず手術を行わない」という意味も込められていて、西洋医学とは違う医学であることを明確に表現しています。

 診察では、西洋医学と共通する検査法を用いたり、温度測定機器やX線写真といった科学的な方法を用いながらも、サブラクセーションという脊椎の不整列を見つけたら、その矯正は素手による芸術的なアジャストのみによって行われるという「科学と芸術」が協調した医療システムであり、その基礎に「カイロプラクティック哲学」という学問があるのです。


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