MASAさんの健康と医療関連トピック



著者略歴 
MASAこと、Dr.松下順彦DC,LCP


1962年、大阪生まれ、44歳。 職業は、カイロプラクティック医師。 明治東洋医学院卒: 鍼灸師免許、柔道整復師免許を所持。 大阪府枚方市で松下鍼灸整骨院を開業、10年以上の臨床経験 を持つ。

 パーマー大学卒: ドクター・オブ・カイロプラクティック学位 (DC)、カイロプラクティック哲学称号(LCP)を取得。
イリノイ州免許( Licensed Chiropractic Physician )を所持。

 2005年3月から、シカゴ郊外アーリントンハイツのACE CHIROPRACTIC CLINIC の院長。 脊柱解剖学II解剖実習参考書を著作、代替医療専門誌「医道の 日本」「マニピュレーション」「カイロタイムズ」に論文寄稿 。「カイロプラクティックのこころ」翻訳協力。「ジャングル 」「シカゴ新報」など日系紙に健康コラム執筆。 国際日本人DC倶楽部(IJDC)の会長として、正しいカイロプラ クティックの普及・啓蒙活動に精力を傾注している。

                第3回 西洋医学と補完代替医療の現状

2006年12月8〜10日の3日間、シカゴ市内で補完代替医療(CAM)のシカゴ年次集会が催されました。

それは、シカゴ大学(The University of Chicago)とメーヨー・クリニック(Mayo Clinic)が主催したもので、下記のように題されています。

Chicago Annual Conference On Complementary and Alternative Medicine (CAM): Evidence-Based Review for Your Medical Practice

この学会は、医師などの医療従事者に、補完代替医療に関する根拠に基づく考察など研究結果などをパワーポイントを用いて発表するものでした。

発表者は、ジョーンズ・ホプキンス大学、シカゴ大学やメーヨー・クリニックで教授、准教授、助教授や学部の責任者などを務める12人の医師(MD)と、シアトルで開業する1人の中医師(CMD)で、3日間で合計21の発表と実演がありました。

参加者は、合計340人程で、その殆どが医師(MD)及び医学博士(PhD)であり、他には栄養士、看護婦などが参加、予約なしに当日参加した医師も多く初日の午前中は立ち見のような状況が出来る程の盛況でした。カイロプラクティック医師(DC)は10人程の出席者がありました。

学会の会場は、シカゴのダウンタウンにあるThe Drake Hotelでした。このデレーク・ホテルは、昭和天皇陛下、ダイアナ妃、レーガン大統領や、数多くの著名人が宿泊した由緒正しい老舗の名門ホテルです。

今回は、日本人DCとして唯一この学会に参加した筆者が、そこで得た新しい知見などを皆さんにご紹介したいと思います。

I.補完代替医療(CAM)の現状

Mayo Clinicにおいて実施されたアンケートの集計結果などによると:

A.1993年には、アメリカ市民の30%は補完代替医療を利用し、1998年には40%に増加、そして35歳〜49歳の年齢群では50%に達した。

B.1997年には、補完代替医療の医療費は$21.2 billionであり、患者が実費として支払った金額だけで$12.2 billionであった。

C.2002年の調査では、補完代替医療を利用したことのある成人のアメリカ市民は74.6%で、内過去12ヶ月間に利用した人は62.1%であった。

D.補完代替医療を利用した理由:

1.西洋医学と併用するもっと改善すると思ったから:54.9%

2.試してみるのも悪くはないと思ったから・・・・:50.1%

3.西洋医学は効果がないと思ったから・・・・・・:27.7%

4.医師が薦めたから・・・・・・・・・・・・・・:25.8%

5.西洋医学の治療は高額過ぎるから・・・・・・・:13.2%

E.補完代替医療をよく利用する病気や症状:

 1.腰痛・・・・・・:16.8%

 2.悪寒・・・・・・: 9.5%

 3.頚部(首)痛・・: 6.6%

 4.関節痛・・・・・: 4.9%

 5.関節炎・・・・・: 4.9%

 6.不安・うつ病・・: 4.5%

 7.胃の不快感・・・: 3.7%

 8.頭痛・・・・・・: 3.1%

F.補完代替医療の認知度:

 1.カイロプラクティック:74%

 2.マッサージ・・・・・:67%

 3.鍼治療・・・・・・・:60%

 4.ハーブ・健康食品・・:59%

 5.催眠療法・・・・・・:42%

 6.指圧療法・・・・・・:40%

 7.ヨガ・気功・・・・・:38%

G.補完代替医療の使用度:

 1.カイロプラクティック:32%

 2.マッサージ・・・・・:27%

 3.鍼治療・・・・・・・: 6%

 4.ハーブ・健康食品・・:30%

 5.催眠療法・・・・・・: 4%

 6.指圧療法・・・・・・: 5%

 7.ヨガ・気功・・・・・:13%

上記のように、補完代替医療(CAM)はアメリカにおいても年々認知度・利用度が高まり、既に市民権を得ているようです。

前述のD−4の様に、補完代替医療を利用する理由が、「医師が薦めたから」と答えたアメリカ市民が25.8%もいることから、かつては「補完代替医療=非科学的なイカサマ療法」というような先入観を持つ医師が殆どでしたが、今日では医師も補完代替医療の効果を認めてきているようです。

また、今年のアメリカ病院協会の調査によると、カイロプラクティックや鍼灸などの補完代替療法を導入し患者や従業員に提供している病院の割合が1999年以降急速に増加し、2005年の調査では4分の1以上の病院が何らかの補完代替療法を提供していることが判明しています。

補完代替療法を提供している病院の割合:
  1999年・・・: 7.7%
  2004年・・・:18.3%
  2005年・・・:26.5%

(Complementary and Alternative Medicine Survey of Hospitals. Health Forum / American Hospital Association (AHA). Survey conducted in December 2005; findings released July 18, 2006.)

このように、病気や症状のケアに補完代替療法は利用されるだけでなく、病気の予防や健康増進などにも効果が期待されています。特に体が資本のプロ・アスリートにはカイロプラクティックのケアを受けている人が少なくありません。

今年史上最年少の30歳でツアー通算50勝目を挙げたプロゴルフのタイガー・ウッズは、カイロプラクティックでコンディションを整えていることで有名です。ツアー50勝はアーノルド・パーマーやジャック・ニクラウス(ともに米国)らが達成しており、史上7人目ですが、タイガーの集中力、長打力などの才能を発揮させた原動力に、カイロプラクティックによる体調管理があったと言われています。

カイロプラクティックや鍼灸は、世界保健機構(WHO)にも認定されており、世界的にその効果や安全性を研究する動きが高まっています。


☆ トピック

国立癌センターの「癌予防12ヶ条」を補完する形で、具体的な数字を明記した「8ヶ条」が発表されていますのでご紹介します。 

1.たばこを吸う人は禁煙、吸わない人は他人のたばこの煙を可能な限り避けることに心掛ける。
 

2.適度な飲酒、例えば日本酒なら1日1号、ビールなら1日大瓶1程度にする。 飲めない人は無理に飲まない。 

3.野菜と果物を1日に400g以上摂る。 野菜は毎食、果物は毎日食べる。 

4.塩分摂取は最小限にする。 具体的には食塩の摂取量を1日あたり10グラム未満にし、塩辛や練りうに等の塩蔵食品・高塩分食品は週に1回程度にする。 

5.適度な運動の継続。 具体的には、毎日合計で60分程度の歩行など適度な運動を実施し、週に1回程度は汗をかく程度の激しい運動を行う。 

6.成人期での適正体重を維持。 具体的には、太り過ぎないようにし、BMIで27を超さない。 また痩せ過ぎないようにし、BMIで20を下回らない。 

7.熱い飲食物は避ける。 熱いお茶やコーヒーなどは、少し冷ましてから飲むようにする。 

8.肝炎ウイルスの感染の有無を知り、感染者は治療、未感染者は予防などの処置に心掛ける。

先回の癌予防12ヶ条に加えて、具体的な数値などが入ったこの8ヶ条を合わせて理解しておき、それらを出来得る限り生活習慣の中で実践してゆくことで、少しでも癌のリスクが下げられることが期待できるでしょう。 

しかし、こういった癌予防12ヶ条や8ヶ条を実践したからといって、癌を100%予防することは困難です。 定期健診を受けて体の状態をチェックすることも大切です。

そして、万一癌細胞が発生しても、それを発見して破壊又は捕食して処理してくれるマクロファージなどの免疫系機能の働きを高めておくことが重要なのです。 

医薬品など常用薬を飲んでいる方などは特に、副作用などで免疫力や自然治癒力が減少している恐れがありますから、副作用の心配がなく、穏やかに神経系や免疫系の働きを調整し、高めてくれる自然な方法であるカイロプラクティックや鍼灸などの助けを得ることも賢明な方法と言えるでしょう。 

2重3重の予防とチェックが癌を防いで健康を守る上でも大切です。


☆カイロプラクティック・ミニ講座:発明王エジソンの言葉

未来の医師は薬を用いずに、彼の患者の治療では、人体の骨格、栄養、そして病気の原因と予防に注意を払うようになるだろう。

(トーマス・エジソン)

The doctor of the future will give no medicine but will interest his patients in the care of the human frame, in diet, and in the cause and prevention of disease.
(Thomas Edison, 1847-1931)

上記の言葉は、世界の発明王と呼ばれたトーマス・エジソンによる「未来の医療」に対する予言的な言葉です。

エジソンの死後75年が経っていますが、予言は的中しているのでしょうか?

現在でも西洋医学が医療の中心であり、その治療の主体は投薬ですから、未だに予言は的中とは言い難いでしょう。

しかし、今日では欧米先進諸国を中心にカイロプラクティックは普及し、約90カ国で行われ、30カ国以上で法制化され、約8万人のカイロプラクティック医師(DC)が世界中で活躍しています。世界保健機構(WHO)にもカイロプラクティックは承認されています。

カイロプラクティックは脊柱を矯正して病気の原因となる神経系の機能不全を取り除く自然で安全な根本療法ですから、エジソンの理想とする「未来の医師」とは「カイロプラクティック医師」であると考える事が出来ます。

昨今のカイロプラクティックを含む補完代替医療の普及は、エジソンの予言に近付いている事を証明しているのではないでしょうか。

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