MASAさんの健康と医療関連トピック



著者略歴 
MASAこと、Dr.松下順彦DC,LCP


1962年、大阪生まれ、44歳。 職業は、カイロプラクティック医師。 明治東洋医学院卒: 鍼灸師免許、柔道整復師免許を所持。 大阪府枚方市で松下鍼灸整骨院を開業、10年以上の臨床経験 を持つ。

 パーマー大学卒: ドクター・オブ・カイロプラクティック学位 (DC)、カイロプラクティック哲学称号(LCP)を取得。
イリノイ州免許( Licensed Chiropractic Physician )を所持。

 2005年3月から、シカゴ郊外アーリントンハイツのACE CHIROPRACTIC CLINIC の院長。 脊柱解剖学II解剖実習参考書を著作、代替医療専門誌「医道の 日本」「マニピュレーション」「カイロタイムズ」に論文寄稿 。「カイロプラクティックのこころ」翻訳協力。「ジャングル 」「シカゴ新報」など日系紙に健康コラム執筆。 国際日本人DC倶楽部(IJDC)の会長として、正しいカイロプラ クティックの普及・啓蒙活動に精力を傾注している。

                  第14回 脳卒中を防ぐ方法


 近年とくに注目されている言葉に生活習慣病というものがあります。糖尿病 ・ 脳卒中 ・ 心臓病 ・ 高脂血症 ・ 高血圧などのかつては成人病と呼ばれていたものです。しかし、最近は子供などにも見られるようになり社会問題化して名称が変更されたのです。

 今回は権威ある医学誌「ストローク(卒中)」に掲載された、脳卒中等に関する最新情報をご報告します。

中年成人の10%が無症候性脳梗塞

 「Stroke」オンライン版で6月26日に発表された、ボストン大学医学部 (マサチューセッツ) のSudha Seshadri, MDらによる、米国立心肺血液研究所 (NHLBI)、米国立老化研究所 (NIA)、米国立神経疾患脳卒中研究所 (NINDS) の支援を受けたフラミンガム子孫研究の最新の研究結果によると、一見健康そうな中年成人の約10%に無症候性脳梗塞 (SCI) が見つかり、また、高血圧、血清ホモシステイン上昇、頚動脈疾患などの典型的な脳卒中危険因子は、中年期の無症候性脳梗塞とも関連することが判明しました。

 「我々の研究は臨床疾患がない中年集団の無症候疾患有病率が非常に高いことを示した。無症候性脳梗塞は脳卒中と認知機能障害のリスクを上昇させる」とSeshadri博士は述べています。

 この研究によると、一見健康な中年成人の約10%が脳卒中と認知機能障害のリスクが高い無症候性脳梗塞であるとMRIによる検査などで判明したということです。 

 では、脳卒中のリスクを下げる方法はないのでしょうか?  

コーヒーと紅茶が脳卒中を予防する可能性がある

 「Stroke」2008年6月号に掲載された大規模プロスペクティブ(前向き)観察研究によれば、「フィンランドの喫煙者のうち1日にコーヒーを8杯以上飲む者は、飲む量が少ないか飲まない人に比べて脳梗塞のリスクが23%低くなり、紅茶を1日に2杯以上飲む者は、飲む量が少ないか飲まない人に比べて同様の脳卒中のリスクが21%低くなること」が示されました。 この関連性は、冠動脈疾患の履歴といったその他のリスク因子とは独立していました。

 
コーヒーも紅茶も一般的なカフェインを含む飲料であり、いずれも抗酸化物質による健康への有益性があることが知られています。 

 例えば、コーヒー飲用は炎症および内皮機能障害に対して負の連関があり、インスリン感受性を改善して2型糖尿病のリスクを減らす可能性があることが観察研究で示されています。

 
ポリフェノー ル類を豊富に含む紅茶も同様であり、低比重リポ蛋白コレステロールの酸化を防止し、血小板活性化と、炎症のマーカーである血漿C反応性タンパク質のレベルを下げるとされています。

 
「こうした健康への有益性は脳梗塞の防止にまで及ぶ」、また「コーヒーや紅茶の 飲用の脳梗塞リスクに対する有益効果は、生物学的に充分納得できる。コーヒーや紅茶はフェノール化合物を含み、それが抗酸化作用を持っていてアテローム性 動脈硬化を予防するからだ」と筆頭著者のSusanna C. Larsson氏らは述べています。

 
この研究によると、コーヒーや紅茶が抗酸化作用によって脳梗塞・脳卒中のリスクを約21〜23%低下させることが判明しています。 しかし、コーヒーを1日に8杯以上飲むことは全ての人には現実的ではないので、同様の効果がある紅茶を1日に2杯以上飲むというのが実行可能なのではないでしょうか

 
親など家族に脳卒中や脳梗塞の方がいる人は、試されるのもいいかも知れません。 私は、特に冷え性の女性に対しては、紅茶にショウガを擂って1〜2滴程入れ、砂糖ではなく、黒糖かハチミツを適量混ぜて飲むことをお勧めします。 

果物と野菜に脳卒中の予防効果 

 「ランセット」という科学誌に果物と野菜の摂取の有効性を認める論文が2006年に発表されています。 その研究では、「果物および野菜の脳卒中に対する予防効果には、説得力のある生物学的根拠がある」と著者らは結論付けています。

 
「果物および野菜は、カリウム、葉酸、食物繊維 および抗酸化物質(ビタミンC、ベータカロチンおよびフラボノイド)の宝庫である。血圧上昇が脳卒中の主な原因であるため、血圧低下作用のあるカリウム が、果物および野菜の摂取量増加に伴う脳卒中の危険性減少に寄与する重要なメカニズムの一つである可能性はある」、また「サブグループ分析によって、果物および野菜が出血性脳卒中だけではなく虚血性脳卒中の危険性も有意に減少させることが示唆された」と述べられています。 

 筆頭著者でロンドン大学セントジョージ校(英国)のFeng J. He, MDはニュースリリースで「果物および野菜の平均摂取量は、ほとんどの先進国で1日当たり約3単位であるが、現在の勧告では、1日当たり5単位以上を摂取することが勧められている」、また「我々の結果は、この勧告を強く支持する。この目標が達成されれば、脳卒中の発症率および致死率は大幅に減少するだろう」と述べています。 

 付随する論説の中で、ミネソタ大学公衆衛生学部(ミネアポリス)のLyn Steffen, PhD, MPH, RDは、「果物および野菜の摂取量を増やすことによって、慢性成人病(脳卒中、冠動脈性心疾患およびいくつかの癌を含む)を予防できる可能性がある」と指摘し、「果物および野菜の摂取量不足は健康障害による苦難の要因の一つであり、重大ではあるが改善可能なリスク因子である」と、「食習慣は小児期に身につくため、若い人々が慢性疾患を発症しないように、幼い時期に守る必要がある。したがって、公衆衛生機関、州および地域産業、並びにメディアが連携して健康的な食物を選ぶように奨励する必要がある」と述べています。 

 この論文からも、果物や野菜を毎日5単位以上摂取する必要性が理解できますが、手軽により多くの果物や野菜を摂取する意味からも、私は石原MD, PhDが推奨されている「にんじん・リンゴ・ジュース」をお勧めします。 

石原式「にんじんジュース」 

 医師で医学博士の石原結實先生は、「西洋医学は、病気の症状に対して、手術や放射線や薬剤を使って、躍起になって必死の治療をしてはいますが、病気は「結果」であり、結果を切ったり、刻んだり、放射線で焼いたり、薬で毒殺しても、原因を除かない限り意味がないことくらい、どなたもおわかりでしょう。」と述べておられます。 

 そして「蛋白質、脂肪、炭水化物(糖分)の三大栄養素は摂取しすぎているのに、それを体内で利用、燃焼、排泄するのに必要なビタミン、ミネラルが不足している事が病気の原因」とし、その不足したビタミンやミネラルを摂取するために「にんじんジュース」を飲むことで、生活習慣病などの現代文明病を予防、治療することが出来ると述べています。 

 石原医博は、スイスのビルヒャー・ベンナー病院や、メキシコのゲルソン病院、イギリスのブリストル癌ヘルプセンターなどで学び、「にんじんジュース」を自らのサナトリウムでも導入して臨床されています。 

 作り方は簡単です。 にんじん約400g、リンゴ約250gを水洗いし、ジューサー(ミキサーではない)に入れ、ジュースにするだけです。 

 約180ccのコップ2杯くらいになりますから、これを朝食代わりにするならコップに2杯をゆっくり飲みます。 朝食代わりにしない場合は、食前でも食後でもよいので、とにかく一日にこのジュースを2杯飲むことで、必要なビタミンやミネラルがほぼ摂取できます。 

 このジュースを飲むことで免疫力や抵抗力を付け、病気になり難い体、病気を癒す力を持つ体になり、健康を回復・維持・増進することに役立つと期待されます。 

 原材料や、品質、含有量などの保証がなく、新鮮でない錠剤・カプセル状のサプリメントや、常温で数ヶ月も賞味期限がある防腐剤や保存料など化学物質がタップリ入った野菜飲料などよりも、有機栽培の新鮮なニンジンとリンゴを用いたこのジュースは安全で効果的、しかも美味しいです。 

 材料費もTRADER JOE’s等で購入した有機栽培のニンジンとリンゴなら、1日当たり$2程度ですから、朝食代わりと考えれば安価です。 

 この「にんじんジュース」は勿論ですが、野菜サラダや温野菜、スープの具などの材料も、ビタミンやミネラルの含有量や、農薬などの有害化学物質のリスクから考えても、有機栽培(オーガニック)の果物や野菜をお勧めします。 

 毎日の食生活を工夫するだけで、紅茶を飲んだり、果物や野菜を少し多めに食べることで、脳卒中のリスクを有意に軽減できるのですから、これを実行しない手はありません。 是非、お試し下さい。 


カイロプラクティック・ミニ講座: 日本人初のパーマー大学アドバイザー誕生 

 2008年7月2日付のE−Mailで、パーマー・カイロプラクティック大学から連絡があり、Palmer College of Chiropractic Alumni Advisory Group の Alumni Advisor にDr.松下順彦は任命され、8月7日(木)〜9日(土)に催された Palmer Homecoming 2008 において、初の会合が実施され、正式に「卒業生アドバイザー」に就任致しました。 

 Alumni Advisorは、パーマー大学からAlumni Advisory Groupに与えられた議題に基づき会議を行い、パーマー大学の持つ問題点や改善を要する点など指摘・検証し、ディレクターを通じて改善案をパーマー大学学長や理事会に助言します。 
 

写真は、パーマー大学から与えられた名札(上)と、ホームカミング用のネーム・タグ(下)です。 名札には、パーマー大学の校章と共に、私の名前が Masahiko Matsushita, D.C. と学位を付けて書かれ、その下に Alumni Advisory Group と記されています。 

 ホームカミング用のネーム・タグは、身分によって色分けされており、一般の卒業生は紫色の地にDOCTOR OF CHIROPRACTIC と書かれていますが、私達アドバイザーは、ご覧の通り黄緑色の地にALUMNI ADVISOR と記されています。 

ホームカミングに伴う会議に出席する為、私達アドバイザーは、ホームカミングの参加登録費、交通費、宿泊費など経費の全てをパーマー大学から支給され、またメイン会場LYCEUM HALL横の駐車場のVIPパスも支給されました。 


 私達アドバイザーは、卒業生昼食会において、パーマー大学学長、パーマー大学理事会メンバー、大学執行部、そしてパーマー大学学生会執行部などに紹介されました。 また、ホームカミングのメインセレモニーで、全参加者に対しても紹介されました。 

 今回、Palmer College of Chiropractic Alumni Advisory Group の Alumni Advisor にはパーマー大学全卒業生25,326名の中から22名のドクターが選ばれ任命されましたが、Dr.松下を除いて他のドクターは全てアメリカ人(市民)です。 その選定が如何に厳しく公正であったかを、ディレクターのDr.ミッキー バートは我々に説明されました。 

1.パーマー・カイロプラクティック大学プレジデントクラブのメンバーとして学生の時から貢献して来た事。

2.脊柱解剖学実習参考書を著作し、パーマー大学構内売店で販売され、その利益を全額パーマー大学退役軍人会に寄贈して来た事。

3.テクニック競技会優勝者であり、大学付属クリニックでも臨床教育助手表彰を受けるなど技量優秀である事。 

4.LCP哲学称号所持者であり、DPhCS哲学専門医課程を履修中とカイロプラクティックの知識が優れている事。

5.国際日本人DC倶楽部(IJDC)の会長としてリーダーシップを発揮してきた事。

6.原著論文や研究論文などを日本のカイロプラクティック専門誌等に寄稿し、正しいカイロプラクティックの普及に貢献して来た事。 

 などの実績が評価されてDr.松下は日本人として初めての、パーマー大学Alumni Advisorへの指名・任命であったようです。 特に1〜4に関しては、日本人を含む外国人卒業生でも他に例を見ない比類なき実績であると言われています。 


 日本人のドクターが、カイロプラクティックの本場であるアメリカで評価されるのは並大抵のことではありません。 ましてや世界で最も権威のある、カイロプラクティックの源泉として名高い、パーマー・カイロプラクティック大学で、指導的な職務に任命された日本人ドクターは前例がありません。 

 唯一の外国人DCとして選ばれたDr.松下には、他のアメリカ人アドバイザーとは異なる視点からの意見や助言が期待されています。 日本人として初めてパーマー大学のアドバイザーに就任したことを誇りとしつつも、責任の重さを更に自覚させられるホームカミングを経験しました。 


 また今回のホームカミングでは、アドバイザー就任を記念して、パーマー大学日本人会の在校生に2時間のカイロプラクティック哲学の講義を提供致しました。 カイロプラクティックの哲学と、科学的研究による論文などから、如何にカイロプラクティックの素晴らしさを患者さんや一般の人達に教えるか、患者教育の重要性などを指導致しました。 



 先日、パーマー大学から卒業生のドクターに送られてくるEメールによる連絡「Palmer Highlights」の最新版が届きました。 そして、そこにはパーマー大学のホームカミングでの重要な出来事等を報告しています。 以下にその抜粋を紹介します: 

 August 22, 2008 
Welcome to Palmer Highlights . Twice each month, we send you this news blast to keep you updated on happenings at Palmer College of Chiropractic.

 Highlights of Davenport Homecoming 2008 
In case you missed Homecoming at The Fountainhead, here are a few of the exciting highlights (also see our photo galleries at
http://www.palmer.edu/homecoming.aspx): 

 The College introduced its new Alumni Advisors, a diverse group of 22 alumni from all three Palmer campuses. The group held its first meetings with Palmer Alumni Office staff throughout the weekend. During the Alumni Luncheon, each Advisor hosted a different table and shared productive conversation with other alumni.
(To see a list of the Alumni Advisors, go to the Palmer website a http://www.palmer.edu/news2.aspx?id=5382.) 
以上のように、パーマー大学が新しいALUMNI ADVISORを紹介しています。 このすぐ上(↑)に表示されているアドレスをクリックすると、パーマー大学のWebサイトの該当ページがご覧になれます。 そこに、当クリニックの院長:Dr.松下の名前が Masahiko Matsushita, DC と記載されていますから、Dr.松下が正式にアドバイザーに任命されたことが確認できます。 


 カイロプラクティックの本場アメリカ合衆国で、カイロプラクティックの源泉であり最も権威のあるパーマー・カイロプラクティック大学から、指導的役職に任命された初めての日本人DCとして、恥ずかしくない様に鋭意努力して参りたいと思います。 それが、日本人で比肩できる者がない、この栄誉に報いる道であると思います。

カイロプラクティックについてご質問があれば、遠慮なくお問い合わせ下さい。
ACE CHIROPRACTIC CLINIC
505 E. Golf Road Unit G, Arlington Heights, IL 60005
Tel: 847-290-9226



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