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シカゴでバレエ? 「眠れる森の美女」鑑賞
シカゴ観光の大きな目玉。日本人にはあまり知られていないが、ミュージカルや演劇といった舞台芸術がある。ブロードウェイにはとうていかなわないが、1ヶ月でシカゴ市内だけで上演される演目は100を超えているのだから驚かされる。
そんなにたくさんどこでやっているのか? と思うが、ループのシアター・ディストリクトに限らず、シカゴ市内のいろんな場所に小さなシアターがたくさんある。そうしたミニ・シアターで、劇やミュージカルなど、いろんな演目が上演されている。こうした、ミニ・シアターをめぐるのもなかなかおもしろい。
日本人観光客で、ミュージカルを見にシカゴに来る人はいないだろうが、アメリカ国内からのシカゴへの観光客にとっては、ミュージカル鑑賞というのはお決まりのコースになっているようだ。というのは、ミュージカルを見終わった後劇場の外に出ると、大きな観光バスが必ず客を迎えに来ているからだ。
さて私もシカゴに来て、ミュージカルや演劇やバレエ、オペラなどあらゆる舞台芸術を見まくっている(笑)。まあ、月に2本くらいであるが・・・。
ご存知の人も多いだろうが、「Hot Tix」 http://www.hottix.org/ というディスカウトン専門のチケット店にいけば、その日の売れ残りチケットを半額程度の価格で買うことができる。席はあまり良くはないが、とにかく安いので私はいつも利用している。
さて、4月1日、シカゴ・シアターにバレエ「Sleeping Beauty(眠れる森の美女)」を見に行った。2日間の公演なので「Hot
Tix」にチケットが出るかどうか心配だったが、意外と前の席がとれてラッキーだった。
シカゴでバレエを見るのは、二回目である。昨年12月に「クルミ割人形」を見た。アメリカに来るまでバレエなんてものは、見たことがなかった。日本で見ると1万円以上したりするから、試しに見てみようという気にはならない。しかし、「Hot
Tix」で35ドルでチケットを買えるのなら、見てみたいという気にもなる。せこい話だが、それが本音である。
バレエというのは、舞台芸術の中でも非常にユニークだと思う。それは、言葉を全く使わないからである。当然のことながら、バレエのダンサーはセリフをしゃべらない。表現手段は肉体である。音楽とダンス。非言語的な方法で全てを表現していく。とはいえ、バレエの内容自体は、かなりのストーリー展開を含んでいる。例えば、先日シカゴで、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」が、ジェフリー・バレエ団によって演じられていたが、言うまでもなく「ロミオとジュリエット」は複雑な物語である。
「ロミオとジュリエット」や「眠れる森の美女」。本当だとセリフ付きで演じられる複雑な物語を、セリフに頼らず音楽にのせたダンスだけで表現していくという・・・。つまり、言葉を使わなくても、体や表情だけでもここまで表現できますよ。そういう限界に挑戦している芸術に思えるのだ。
したがって、日本人観光客が見るのにお勧めである。演劇やミュージカルはある程度の英語力がないと、十分に楽しめない。何となくはわかるが、細かいところまでわからなかったりする。しかし、バレエは言語を超越している。どんな国の人が見ても楽しめるわけだから、非常にインターナショナルな芸術なのだ。
「眠れる森の美女」。オーロラ姫の成人の祝いの席で、王子たちが彼女に求婚するのだが、王子たちの着る衣装の色の取り合わせがなんともちぐはぐであった。明らかにトンチキな衣装を着て現れるわけだが、その衣装によって王子たちの性格というか、内面性が表現されているのだ。センスの悪いたいしたことのない男という・・・。非言語的表現の中には、こうした衣装デザインによる表現も含まれるのか・・・と驚かされた。
バレエのダンスとしての仕上がりは、私は素人なので詳しくはわからないが、バレエの素晴らしさを十分に堪能できた。
「眠れる森の美女」ということでディズニーの連想からか、子供連れのファミリー客が多かったのは印象的だが、子供たちはあまり楽しんでいるようには見えなかった。さすがに子供にバレエはキツイのではないかと思う。日本ではバレエというと何か高尚な感じがして敷居が高いのだが、アメリカでは子供連れで来るくらいであるから、非常に身近な芸術ということなのだろう。
あなたも、シカゴでバレエを楽しんでみては?
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