ひよっこトレジャーハンターGo!Go! 



著者略歴 Go

横浜出身。

あくまでも趣味で進んできたトレジャーハントの道。探していたものに出会える悦びを求め、今日も”トレジャーアンテナ”をたてています。

2006年からシカゴ在住。

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第7回 「Mazonia Fossil Collecting〜化石ハンター」

 Mazonia/Braidwood Fish& Wildlife Areaには、化石を拾えるスポットがある。その甘い言葉に誘われ、再び、化石ハンターは動き出した。

 目的地は、シカゴから南へ車で高速を使い、コーンと大豆の広大な畑の中を進んだところにある。途中、そこここにルート66(元か?)という表記を掲げた建物のある道を通ったり、原子力発電所のすぐ近くを通ったりして、観光気分でも結構楽しい。そうこうしているうちに現地に到着する。

 現地についたら、ENTRANCEから入る。いい化石が拾えると聞いていたが、化石を拾うのにはPermitが必要であるので、まず、Check Stationに寄ってパーミットの手続きをする。ここには、植物の化石やカブトガニや貝などの化石はあるということであるが、「一人5ガロンまで」とか「表面に出ているもののみ」とかいった決まりがあるので守らなくてはならない。

「Pecopteris clintoni, a true fern」

 その後、少し移動してから、いつもながら、とりあえずピクニック気分でお昼ご飯である。昼食を食べた湖畔で、あたりの石を注意深く見てみるとなんだか化石っぽいものがあった。何かの化石らしいが、そこはまだ本格的に化石を探すスポットではないということであったので、適当に切り上げて移動することにした。

 エリア内は結構広く、入り組んでいる。Check Stationで手に入れたMapを見ると、複雑な形をした湖が入り組んで延々と存在しており、エリア内の道も微妙に曲がっているため方向感覚が少しおかしくなる。あたりを迷いながら走っていたが、そうこうしていると、エリアの管理人が道端に落ちている缶のごみを拾うためにわざわざ駐車して車から降りているのを発見したので、声をかけた。管理人は、ワイルドな外見とは裏腹にとてもいい人で、化石を拾いたい旨を申し出ると、簡単な注意を言った後で、「ここじゃなくって、あっちだよ。う〜ん、言うより行っちゃったほうがいいから車で着いてきな!」とかなんとかいい、化石を拾うことができる地域の入り口まで誘導してくれた。とても助かった。

 その管理人によると、その付近では2箇所、化石を拾うことができる場所があるということである。ひとつは、その降り立った入り口から入って少し歩いたところの崖で、小さい化石しか見つからないかもしれないが、雨の後なので見つけやすいかもしれないということであった。もう一箇所は、少し離れていて、しかも、結構遠くまで歩かなくてはいけないということであったが、よく、博物館の標本を採集しに来るような場所なので、がんばれば、よい化石を見つけることができるかもしれないということであった。

 もうすでに結構迷って時間を使ってしまっていたことやその後の予定があるため、時間を考えて、今回は前者の小さい化石を物色することにした。実は、その朝、Kankakeeでの経験で勉強したハンマーとタガネを張り切って購入してきたが、今回はあまり役に立たないかもしれないと少しがっくりした。

 車を止めた場所の近くの入り口のから入り、茂みの中の小道を少し歩くと、小さい瓦礫交じりの崖が左手に現れた。先ほど管理人が言っていた感じである。よく見ると地層が細かく割れてできた小石がたくさんあり、化石のにおいがぷんぷんする。早速、周囲の小石をつぶさに見てみたり、めぼしい小石をひろい、ハンマーで割ってみたりしたが、なかなかそれらしいものはなかなかない。

 そんな時、たまたま、犬を連れて通りかかったおじさんが話しかけてきたが、なにやら化石自慢をしているらしい。「この道の先で、人生最大の化石を発見したんだ」とか。そのおじさんは、その化石を誰かにあげてなくなってしまったというような話の後に、おもむろに、ポケットから小石を取り出し、手渡してきた。石は小指のように細長い形で、2つに割れているのがわかった。聞くと、葉っぱか何かの化石ということで、その直前に偶然拾ったものらしかった。おじさんは、気分よく話を終えると、その化石をくれて、去っていった。結局、その化石は、何の化石化はわからなかったが、とりあえずこのあたりに化石があるということがわかったので、その化石に似た石を探し、片っ端から割ってみた。

 延々と石を割っていき、暑さもあり気が遠くなったころ、平べったく、こげた赤色で怪しい形の石を割ったとき、それらしい姿が現れた。これも何の化石かはわからないが、「何かの化石」という評価を下し、とりあえず発見したことを喜んだ。
 

 崖をよじ登り、くまなく見ていると、石に葉っぱの模様を発見した。あった!!と大喜びで拾い上げ、指で軽く拭いてみると葉っぱの模様は簡単に落ちてしまった。ただの葉っぱが、石についていただけであった。そんな事件を2〜3回繰り返した後、ついに、本物を発見した。

  明らかに化石である。シダか何かの化石に間違いない。やっと「化石らしい化石」に出会うことができ、再び感動するのをとめることができなかった。その後、コツをつかんだのか、必死の探索で、その他にも何の化石か不明なものも含め、数個の「化石らしい化石」を発見することができた。

「Pecopteris clintoni, a true fern」

 後で調べると、シダのような植物の化石は、「Neuropteris flexuosa, aseed fern」や「Pecopteris clintoni, a true fern」というこの地域で採取できる特徴的なものであることがわかった。

「Neuropteris flexuosa, aseed fern」

 2時間程度化石ハンターをしたが、いくつかでも「化石らしい化石」を手に入れることができ満足した。しかし、あくなき追求心(?)で、次回は、もうひとつのスポットに行ってすごいのを発見するぞ!と意気込みながら、すごすごと現地を後にすることにした。

 終わりに、当日デジカメを忘れ、画像が少ないのをお許しください。

「海の生物?何の化石か不明」
第7回 「Mazonia Fossile〜化石ハンター」おわり

参考:Mazonia Braidwood - State Fish & Wildlife Area

 

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