藤河さんのシカゴはクール



著者略歴 藤河信善

現住所:シカゴ(USA)
職業:分子生物学者/Ph.D(日本、アメリカ、ドイツの大学で研究歴)、映像作家、旅行家。
で、誰あんた?:医学部で働いたり、ラオスの山中を山岳民族と渡り歩いたりと、大志無く、ただ赴くままに生きているジプシー人生。


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*釣りをしてみたいんだけど初めてで不安、釣りが好きなんだけ何処へ行けば大きな魚が釣れるのかわからない、トローリングに同乗して欲しい、アメリカ人ガイドでは英語が不安という方は、「wanderphoto[at]live.com」まで。



                 中西部釣り紀行その8


釣っても食べてもおいしいイエローパーチ

 皆さんはパーチという魚をご存知だろうか?日本では見かけない魚だが、ここ五大湖周辺では簡単に数が釣れて、なおかつ食べてもおいしいということで子供連れや家族連れにも大人気のターゲットフィッシュだ。

 まあ日本の釣りに例えるとワカサギ釣りに近いと思ってもらえばいいんじゃないだろうか。もちろん大きさはわかさぎに比べると若干大きめだが、それでも30cmのものが釣れることはまれなので、ライトタックルで子供にも十分に楽しめるものだ。

 それに何よりワカサギ釣りと一緒で、釣ろうと思えば一日で一人当たり100匹だって釣れてしまうという魚だから、初心者でも飽きることがない。もちろんアメリカではレギュレーションが厳しいので、そんなに釣っても全部持って帰ると罰金をくらってしまうのだが。(ちなみにミシガン湖では1人15匹/日まで)

 シカゴ周辺ではパーチの中でもイエローパーチという種類がメインのターゲットになるのだが、スズキの仲間というだけあって、小さいながらも見た目はやはりスズキらしい顔つきをしちゃってる。餌は冷凍エビを溶かしたものやミミズなんかを使えばいいのだが、肉食なのでルアーにも積極的にアタックしてくる。特に複雑なアクションを必要としないスピナーを投げて引くだけで簡単に釣れるし、小さめのジグを足元に垂らして上下するだけも結構な数を釣ることができる。

 冷水と澄んだ水を好むために釣り場はクリスタルレーク系が多くなるため、できれば細めのラインに小さめのフックというのがお勧めだが、群れが入ってきた時などはもうそこらじゅうがパーチだらけというような状態になるので、あまり難しいことは考えなくとも群れが回ってくるまで我慢というのが釣果への一番の近道かもしれない。

 またパーチを釣るだけなら2〜3ポンドラインで十分なのだが、うれしいやら困るやらこの時期のミシガン湖では、湖岸エリアにブラウントラウトやスチールヘッドの20ポンドクラスが接岸してきているので、それがかかってしまったりしたら30分近くも大騒ぎすることになることも無きにしも非ずだ。ちなみに私は6ポンドラインでパーチを釣っていて、20ポンドはあろうかというブラウントラウトがかかってあたふたしている東欧系のおじいさんを見たことがある。結局30分近く格闘して、逃げられてしまいかなり悔しがっていたけど。


寒さを忘れるアイスフィッシング

この簡単に釣れる身近なファミリー向け対象魚は、一年中釣れることは釣れるのだが、やっぱりこの魚を狙って釣るとすれば、ミシガン湖の場合には湖面に張った氷に小さな穴を開けて、そこから糸を垂らして釣るのが一番面白い。

 小さく開いた氷の穴から、次から次へと元気なパーチが釣りあがって来て、それを湖面へ放り出すと同時に瞬間冷凍されるのはなかなか他の釣りでは味わうことのできない体験だ。

 ただし厚く張った氷もところどころ薄くなっている場所があったり、先に釣りをしていた人間が掘っていた穴が隠れていたりすることもあるので、氷上を歩く際には細心の注意を怠ってはならない。何しろ氷点下10度なんてざらの冬のミシガン湖で、湖へ落ち込んだりしたら・・・。

 釣った後は、綺麗に捌いてそれをカラッと揚げたフィッシュ・アンド・チップスにして食べるのが中西部流。スーパーの鮮魚コーナーやレストランのメニューにも、パーチのフライが並ぶものなっとくの味。普段は釣った淡水魚は食べない私もこのパーチは、ついつい食べたくなってしまう代表選手だ。

 確かに冬の中西部は寒い。いや、もう寒いなんて言葉では説明できないほど厳しいのが冬のこの地域のアウトドアの世界だ。だがそんな厳しさを忘れさせてくれる、パーチのアイスフィッシングを一度は試してみてはいかがだろうか?



*釣り場は地元の人たちが大事に育ててきたものであり、また情報を提供していただいた方々にもご迷惑がかかりますので、釣りキチ三平スタイルで詳細な位置は示しません。
ご連絡はこちらまで「wanderphoto[at]live.com」



                                   
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