藤河さんのシカゴはクール



著者略歴 藤河信善

現住所:シカゴ(USA)
職業:分子生物学者/Ph.D(日本、アメリカ、ドイツの大学で研究歴)、映像作家、旅行家。
で、誰あんた?:医学部で働いたり、ラオスの山中を山岳民族と渡り歩いたりと、大志無く、ただ赴くままに生きているジプシー人生。


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*釣りをしてみたいんだけど初めてで不安、釣りが好きなんだけ何処へ行けば大きな魚が釣れるのかわからない、トローリングに同乗して欲しい、アメリカ人ガイドでは英語が不安という方は、「wanderphoto[at]live.com」まで。



         中西部釣り紀行その4(シエラネバダ山脈編)


シエラネバダの山奥でゴールデントラウトを狙う

 今回は中西部ではなく、アメリカ西海岸に聳えるシエラネバダ山脈の奥地に生息するという幻のゴールデントラウトを狙いに来た。

 別名プレーリーステート(大平原州)と呼ばれるほどに起伏の少ないイリノイ州で普段暮らしていると、こういった高い山々が時折恋しくなる時があるのはやはり日本人だからなんだろうか。その点、イリノイ生まれの奥さんなどは、こういった山々に囲まれると閉塞感があるらしく、2週間以上はとても続けて過ごせないなどと話す・・・。

 日本人にとってはアメリカの高い山々といえば、ロッキー山脈ということになるのだろうが、スケールは小さいにせよ、実はアメリカ本土(アラスカを除く)で一番高い山というのはこのシェラネバダ山脈にあるホイットニー山(4418m)であるというのは余り知られていない。ただ日本人、特にアメリカで暮らす日本人にとっては忘れてはいけない場所が実はこのホイットニー山の麓にはある。それは第2次世界大戦時に、日系人を強制連行して住まわせたあの悪名高きマンザナール強制収容所。この山脈の西側にある華やかなカリフォルニアの顔とは別の荒涼とした厳しい大地がそこにはある。

 そんな厳しい自然に満ちたシエラネバダの山奥に未だに生息するという幻のゴールデントラウトを釣り上げるのは、アメリカのトラウトマンたちにとっては夢なのだ。このゴールデントラウトを釣ったことはまだないが、いつかは釣り上げてみたいものだと私も願っていた。

 ただし、このゴールデントラウトが生息する地域というのが、夏でも雪が残る標高3000m以上の高地に位置し、車ではアクセスできないために歩いて向かわなければならない場所にあることが多い。もちろんそうなると、冗談ではなく熊除けの対策など、釣り以外にも考えなければならないことは多いのだ。

 熊といっても北海道の人以外にはピンと来ないかもしれないが、私もアメリカの山奥ではかなりの至近距離で遭遇したこともあるし、一度などはキャンプ場で目覚めたら泊めていた車を熊に車上荒らしされてしまったこともあるほどだ。いや〜、「ある日、森の中熊さんに出会った♪」ら、経験者ならわかると思うけど怖いよ・・・。

いざ、ゴールデントラウトを!

 釣り方としてはフライ、餌、そしてルアーがトラウト釣りの場合にはメジャーだが、今回はフライとルアーをメインに作戦を練ってきた。フライは#5のシステムで組んだものに、ドライフライで攻めてみたのだが、結果としてフライではゴールデントラウトどころかレインボートラウトすらも一匹も釣れなかった・・・。もちろんフライで釣れないということもないのだろうが、いかんせんほとんど情報もなく、地図にすら載っていないような湖や雪解けの小川ばかりなので、なかなか攻め方というものが絞り切れない。まあ、私のフライの腕前がまだまだだというのも理由にはあるだろうが・・・。

 そこで今回はたった2日だけ、トレッキングを除いた実質釣り時間は1日だけという時間も限られた釣行であるということで、作戦をそれほど粘ることもなくさっさと変更し、得意のルアー釣りに的を絞ることにした。使用ルアーは3g以下のマイクロスプーンと8g前後の小さめのスプーン、それにやはり5〜8gくらいのスピナーだ。結果的には8g前後のスプーン、特にゴールド系のものに良く反応してくれ、これでなんとか数匹の小さなワイルド・レインボーを釣り上げることができた。

 全て大きさにすると35cm以下というような小さなレインボーたちだったが、こんな澄み切った水と青空の中で出会ったトラウトだから、そのサイズに限らず本当にうれしいことといったら。これだからトラウトフィッシングは止められないんだよね。

 本当なら綺麗な大自然の中で育ったトラウトを思いっきり食べたいという欲望もあったのだが、やはりこんな釣り場を少しでも長く将来に残すためにと、一匹だけキャンプ場に持ち帰り奥さんと二人でその晩の小さなメインディッシュにした。

 えっ、味のほう?もちろん、こんなに旨いトラウトが食えるのは釣り人の特権だよね。リリースはマナーだけど、やっぱりもう少し食べたかったなというのが食いしん坊の本音だったりする・・・。
 


*釣り場は地元の人たちが大事に育ててきたものであり、また情報を提供していただいた方々にもご迷惑がかかりますので、釣りキチ三平スタイルで詳細な位置は示しません。
ご連絡はこちらまで「wanderphoto[at]live.com」



                                   
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