藤河さんのシカゴはクール



著者略歴 藤河信善

現住所:シカゴ(USA)
職業:分子生物学者/Ph.D(日本、アメリカ、ドイツの大学で研究歴)、映像作家、旅行家。
で、誰あんた?:医学部で働いたり、ラオスの山中を山岳民族と渡り歩いたりと、大志無く、ただ赴くままに生きている浪人人生。


ユキノヒノシマウマ

TukTuk Race 〜東南アジア気まま旅 (のらり連載中)

メールマガジン「海外生活基本レシピ」


バックナンバー



*釣りをしてみたいんだけど初めてで不安、釣りが好きなんだけ何処へ行けば大きな魚が釣れるのかわからない、トローリングに同乗して欲しい、アメリカ人ガイドでは英語が不安という方は、「wanderphoto[at]live.com」まで。



                中西部釣り紀行その3


渓流・河川でのスモール攻略法

 さて前回は湖沼でのスモールマウスバス(以下スモール)攻略法について簡単に紹介したが、今回は渓流・河川でのスモール攻略法について紹介しよう。スモールはラージマウスバス(ラージ)に比べて冷水を好むと紹介したが、それ以外にも障害物の周辺よりは、深みや流れがあるところを好んで居つくという特徴がある。同じブラックバスというニックネームで釣りファンには親しまれているが、そのキャラクターはまったく違うので攻め方を間違うとなかなか釣り上げられなくて困ることになる。あえていうならば、ラージよりはトラウトをイメージして戦略を立てたほうが釣果はより上がる場合が多いだろう。

 トラウトをイメージして戦略を立てると書いたが、実際に湖でも港や木立の周りにラージが潜んでいるのに比べて、スモールは何にも周りにないような深い湖の真ん中で入れ食いになったりすることもある。これも冷たい水と豊富な酸素、さらには餌を求めて回遊するトラウトに近い性質といえるだろう。さらには本題の渓流・河川でも、ラージはあまり見かけることのない強い流れの中で、トラウトに混じって身を潜めていることが度々ある。

 狙うポイントは、まず砂地や泥ではなく、小石が転がる川底を探すこと。小石の間にザリガニが潜んでいるような場所なら、まずそこはスモールが好んで潜んでいると思って間違いない。さらに急激な流れ込みの後ろ、大岩で流れが巻いている前後のポイントは必ず攻めるべし。特に小さなサイズのスモールの場合にはスクールで存在する場合が多いので、1匹釣れたらまだ数匹そのポイントで立て続けに釣れる可能性が非常に高い。

 渓流の場合には浅瀬が多く、深みなどもそれほど範囲が広いわけではないので、3インチ程度のグラブテール、ヤマセンなんかを流れに沿って漂わすというのが効果的だ。またトラウトを狙うのとまったく同じ手法で、スピナーやマイクロスプーンを上流へ向かってキャストし、ゆっくりリトリーブしつつそのまま流されながら下流へ向かわせ、読んで字のごとく「U」の字にUターンさせるターン時にヒットする場合が多い。この辺りは渓流・河川釣りの基本技なので、スモールに限らず他の流れを好むターゲットにも応用できるテクニックだから覚えておいて損はない。

 基本的にシーズンは微妙にずれるが湖沼と同じく、1:スポーンを挟む時期、2:前後サマーシーズン、3:ターンオーバー期、4:フォールシーズン、5:ウィンターに別れる。(ベストシーズンはもちろん2。)

 とりあえず、「渓流・河川のスモール釣りは、トラウトを狙うつもりで攻めろ」を基本にすればよいだろう。その意味では、広大な湖でまだまだ日本人アングラーにとっては不慣れなスモールを攻略するよりは親しみのある攻略法を取りやすいかもしれない。


スモールをフライで

 外来魚故に問題も色々あるが、最近は日本でも有名な釣り場がいくつか存在するこのスモール。何しろラージの3倍、そしてパウンド辺りでは淡水魚で一番と言われる強烈な引きに加えて、ジャンプしたりダイブしたりと、そのアクロバティックでスピーディーなファイトにとにかくファンが多いスポーツフィッシュである。

 そのスモールを釣る方法として餌、ルアーの他にフライというのもメジャーな手段である。ちなみにアメリカで人気のある淡水ルアーターゲットには主に3つあり、1はもちろんブラックバス、2はウォールアイ、そして3がトラウトというわけである。ブラックバスとウォールアイは高額賞金の懸かったプロのトーナメントも開催され主にルアーで狙う釣りなのだが、トラウトファンにはご存知のようにルアーではなくフライ一辺倒というフライマンも多い。

 そんなトラウトのフライフィッシングに負けないくらいの人気を誇っているのが、フライでのスモール釣りというわけ。もちろんトラウトはその美しい姿と、手付かずの大自然の中に多く生息するという魅力があるのだが、いかんせん繊細な魚であり、また食べても美味しいことから釣りに関するレギュレーションはかなり厳しく設定されているエリアが多い。このレギュレーションが甘いとどうなるかという良い例が、郊外にある小さな沼地に春と秋にトラウトが放流されるようなエリアでは、放流後2週間以内には全て釣り尽くされて釣り人の胃袋へ・・・という事実がある。

 それだけにスモールは、トラウトを狙うフライマンのトラウトシーズン以外のターゲットとしても人気が非常に高い。もちろんトラウトのフライマンだけではなく、その鋭いファイトをフライロッドで純粋に楽しみたいという、スモール狙いメインのフライマンだってたくさんいるのは言うまでもない。またこういったスモールのフライフィッシングマンが集まるのローカルクラブなどもたくさん存在する。

 フライの選択に関してはトラウトほど神経質にならなくても、まずは表層を狙ってポッパー系を、その次にニンフで攻めるというパターンで大丈夫。そこにバスさえいれば、食い気のある奴はどんなシチュエーションであれガブッと飛び出してくる。

 ちなみにいつも私が行っている川ではカエルとザリガニがキーになっている。フライタックルは#5〜6で十分に対応が可能。湖育ちのスモールに比べると、平均的にサイズは一回り小さいものが多い。だが小さいからといって油断していると、スモールの強烈なファイトに驚かされることになるので要注意。


*釣り場は地元の人たちが大事に育ててきたものであり、また情報を提供していただいた方々にもご迷惑がかかりますので、釣りキチ三平スタイルで詳細な位置は示しません。
ご連絡はこちらまで「wanderphoto[at]live.com」



                                   
バックナンバー


ホーム | 初めての方へ | お問い合わせ | 投稿者&ライター募集中! | 規約と免責事項 | 会社概要

Copyright (c) 2005 US Shimbun Corporation. All Rights Reserved.