藤河さんのシカゴはクール



著者略歴 藤河信善

現住所:シカゴ(USA)
職業:分子生物学者/Ph.D(日本、アメリカ、ドイツの大学で研究歴)、映像作家、旅行家。
で、誰あんた?:医学部で働いたり、ラオスの山中を山岳民族と渡り歩いたりと、大志無く、ただ赴くままに生きているジプシー人生。


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*釣りをしてみたいんだけど初めてで不安、釣りが好きなんだけ何処へ行けば大きな魚が釣れるのかわからない、トローリングに同乗して欲しい、アメリカ人ガイドでは英語が不安という方は、「wanderphoto[at]live.com」まで。



               中西部釣り紀行その20


大食らいトラウト

 自分がメインの釣り場にしているミシガン湖には、トラウトやサーモンの仲間がたくさん住んでいるのだが、その中でもこのブラウントラウト(以降ブラウン)は大食らいで獰猛なトラウトとしてサイズが40ポンド近くにもなることで知られている。(ちなみに釣りのオールタックルレコード世界記録は、このミシガン湖で2009年に釣り上げられた41.7ポンド。)

 キングサーモンのように強烈な走りをしているわけでもなく、スチールヘッドのようにアクロバティックなファイトをするわけでもないのだが、疲れを知らないマラソン選手のようなそのトルクフルなファイトに魅せられたブラウンのファンは世界中に多く存在する。ちなみに世界中にファンが多いというのは、そのファイトが素晴らしいからというだけではなく、口に入るものはなんでも襲い掛かるというほどの雑食性と、サーモンやレインボーに比べると比較的高い水温でも快適に過ごせるという、このトラウトの強い繁殖特性にもある。
 ただしあまりに大型化することと、その貪欲な食いしん坊ぶりから、世界中でブラックバスに匹敵するほどの外来魚問題を引き起こしているトラウトでもある。

力強いトルクフルなファイト

 ミシガン湖の場合、スチールヘッドやサーモンは広い範囲を回遊していることが多いので、ベイトフィッシュの群れが接岸する場面を待つか、彼らが好むクリアーな水域で遠くからも目に付くような動きでバイトを誘うことが多いのだが、このブラウンに関してはかなりマディーな水質や、日当たりの強いエリアでもバイトを引き出せることが多い。また基本的には広い範囲を回遊しているというよりは、ストラクチャー周りにじっと潜んで、ベイトが目の前を通過する瞬間をじっと待っているというパターンが多い。

 またサーモンやスチールヘッドが、ヒットした後に一気にドラグを引き出して突っ走るのとは対照的に、このブラウンの場合にはヒットの瞬間は「あれっ、ひっかかったかな?」と思うようなドンヨリとした重いアタリが多い。ただヌルヌルヌルと動き出したその後のファイトは、他のトラウトと比べても疲れを知らないトルクフルなパワーでグイングインとラインを引き出してくれる。華麗なスチールヘッドなどと違い、ブラウンファンはこのずっしりと重いトルクフルな燻し銀のようなファイトに魅せられてしまうのだ。


基本は底を攻めるべし

 河川でのフライやルアーはもちろんのこと、ミシガン湖での攻略法も、他のトラウトとは違って底をゆっくりと這わすような攻め方が基本となる。例えば砂利や小石などで透明度の高い川底ではなく、粘着質な泥気味の川底のちょっとした窪みへエッグフライを沈めこんだり、川の流れに負けないようなシンカーを付けたニンフで誘うと、かなりの確立でレインボーやブルックではなくブラウンがかかってくる。また底を攻める際には、ザリガニを意識した動きでルアー選択やアクションをつけるとかなり効果的にブラウンを誘い出すことができるだろう。そういう意味ではこのブラウンはトラウトの中ではブラックバスより、ブラックバスの中ではスモールマウスバスはトラウトより、ということで自分の中では生息域が被る地域ではこの両者が同じ攻め方でヒットすることも多い。(ちなみに中西部ではスモールマウスバスを狙っていて、五大湖特有の巨大ブラウンがかかって大慌てということも時々ある・・・。)


色違いのブラウントラウト

 このブラウン、他のトラウトやサーモンと同じく、陸封型と降海型(別名シートラウト)の2種類が存在している。海のようなミシガン湖の場合にもこの両種が生息し、内陸湖や河川で暮らすブラウンがその名の通りにブラウンカラーのボディーをしているのに対して、産卵期以外はミシガン湖で主に暮らすブラウンは微かにブラウンがかったボディーカラーをした固体もいるが、基本的にはメタリックなシルバーカラーをしていることが多い。また暮らす場所が広大ということもあってそのサイズも非常に大きく、20〜30ポンドクラスならばそれなりの数が生息している。
 加えてこの降海型のブラウンの場合、そのシルバーのボディだけではなく、いかにも獰猛な顔付きとでも言うのか、非常にイカツイ顔付きをした固体が多い。



*釣り場は地元の人たちが大事に育ててきたものであり、また情報を提供していただいた方々にもご迷惑がかかりますので、釣りキチ三平スタイルで詳細な位置は示しません。
ご連絡はこちらまで「wanderphoto[at]live.com」



                                   
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