藤河さんのシカゴはクール



著者略歴 藤河信善

現住所:シカゴ(USA)
職業:分子生物学者/Ph.D(日本、アメリカ、ドイツの大学で研究歴)、映像作家、旅行家。
で、誰あんた?:医学部で働いたり、ラオスの山中を山岳民族と渡り歩いたりと、大志無く、ただ赴くままに生きているジプシー人生。


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*釣りをしてみたいんだけど初めてで不安、釣りが好きなんだけ何処へ行けば大きな魚が釣れるのかわからない、トローリングに同乗して欲しい、アメリカ人ガイドでは英語が不安という方は、「wanderphoto[at]live.com」まで。



         中西部釣り紀行その18 (フロリダ レーク・トホ編)


全米屈指のバスの聖地レーク・トホ


  ディズニーワールドやユニバーサルスタジオ・フロリダ、シーワールドなどがあり、バケーションステートのフロリダでも一番の人気観光スポットであるオーランドからほど近い場所に位置するレーク・トホ。

 
バス釣りファンなら一度は耳にしたこともあるであろうこの湖は、レーク・キシミーに繋がる広大なキシミーチェーンのひとつである。10パウンドオーバーが数多く潜むことで知られ、メジャーなバストーナメントが数多く開催されることでも知られている。
そのバスフィッシャーマン憧れの聖地レーク・トホでフロリダバスに挑んできた。

 他のツーリストが大西洋や太平洋を越えてはるばるこのアミューズメントパークを楽しみに来ているのを横目に、性懲りもなく釣りキチの悲しい性かそのアトラクションに脇目もふらずに、まだ見ぬ大物を夢見て水辺へと向かったというわけだ。

 ちなみにラージマウスバスの世界記録が、77年振りに日本の琵琶湖で2009年に更新されたが、その巨大バスが育った理由のひとつとして、池原湖や琵琶湖ではここフロリダから旅立っていったフロリダバスが生息しているからだというのがあるとも言われている。このフロリダバス、主にバスフィッシャーマンが想像するラージマウスことノーザン・ラージマウスの亜種(別種との説もあり)で、彼らの間では簡単に混血が進むのだが、その混血第一世代(F1世代)は、ノーザン・ラージマウスはもちろんのこと、ブラックバスファミリーの中でも一番大型のフロリダバスの純血種よりもさらに巨大化するといわれている。もし世界記録の更新を狙いたい人がいればそのF1世代のピークが終わってしまわない今のうちに琵琶湖へレッツゴーだ!(ちなみにサンディエゴ周辺でも、このF1世代巨大バス狂想曲がほんの数年前まで続いていた・・・もしくはまだ落ち着いたながらも継続中!?。)また純血のフロリダバスを釣りたければ、地理的にはJacksonville, Ocala, Tampaの街でラインを引いたフロリダ州南半分にしか生息していないといわれている。


フロリダ特有の水質と広大なシャローに苦しめられる

 実はこのレーク・トホ、仕事柄オーランドへは毎年のように出張してくるので、ほとんどその度に長年に渡って挑戦し続けているのだが、未だに「これこそフロリダバス!」と自慢できるだけの60cmオーバーや10ポンドオーバーには出会ったことがない。日本の釣り師には「鮒に始まり、鮒に終わる」という言葉があるが、自分が育ったバスブーム世代にとっては日本人であっても「バスに始まり、バスに終わる」というような人も多いのではないだろうか。(もちろん昨今の日本でのバス釣りに対する風当たりは相当厳しいものがあるので、アメリカでバス釣りできる身は本当に幸せであるが・・・。)バス釣りにどっぷりはまりながら釣り歴を歩んできた自分にとっては、バス釣りの聖地フロリダで大物を仕留めるのはそれこそ念願の夢でもあるのだ。

 そんなバス釣りファンのひとりである自分も「いつかは・・・」と夢見ながら未だ果たせていない「巨大フロリダバスを仕留める」という夢。フロリダと聞くだけで、「簡単に大物が釣れるんじゃないのか?」なんて想像する日本のバスフィッシャーマンは多いだろうが、いやいや決してそんなことはない。実は自分も自己最高記録の64cmは、フロリダどころかアメリカですらなく日本で仕留めているのだから。

 ここフロリダの特徴は、全米50州で一番最高地点が低いというだけあって、基本的に地形がフラットであることと、年間を通して温暖な気候であることから、葦や藻が非常に多く、どこからが湖岸でどこからが湖面なのかはっきりしないほどのスワンプタイプのレークが多いことだ。もちろん一概に全てがそうとは限らないが、この手のレークの特徴を攻略しない限りは、そう簡単に成果を挙げさせてくれるわけではないというのは、これまでの経験からも痛いほどわかっている。

 自分の場合には、子供の頃から鍛え上げてきたストラクチャーが見つけやすい小さな野池タイプや、ベイトフィッシュの群れを想定しながら組み立てるミシガン湖などの北方のクリアーレークは得意とするのだが、この手の広大なシャローがどこまでも続き、パッと見ではどこも釣れそうなんだけど、実はどこに魚が集まっているのか外見上からはまったく判断が難しいという釣り場は経験が乏しいだけに苦手としている。

 もうひとつこのフロリダのレークの特徴としては、陸っぱりが非常に厳しいというのもある。
 
 お金持ちやリタイヤ組みがレーク沿いに家を並べるフロリダでは、まず湖岸はプライベートな土地になっていることが大半だ。それにどこへでも警戒心無しで一人で釣り歩いていればアリゲーターやクロコダイルだって岸辺にはうじゃうじゃいるんだから。まあ、だからといってボートを使えば釣れるのかといえば、これはこれで先に挙げたように、やはりローカル・フィッシャーマンのように攻略法を知っていないと、「一見どこも釣れそうに見えるもんね」の罠に陥ってしまうというわけだ。


そして、やはり今回も・・・

 とりあえず数打ちゃ当たるとばかりに、トップからボトムまで色々と手を変え品を変え攻めてみたのだが、ほとんど釣果が挙がらない上に、やっと釣れてくるのはどれもこれもフロリダとは思えないような小物ばかり。結局8時間はたっぷり釣りをして、釣果は5匹で最大35cmという情けなさ。

 ということで結果としては、今回もレーク・トホの地元釣具店に展示されている10パウンドオーバーのバスの剥製を眺めながら、「なぜ自分には10パウンドオーバーどころか、ロクマル(60cmオーバー)すらフロリダでは釣れないんだ」と苦悶することになった。

 こりゃ、そろそろ本格的にフロリダのバス釣りに精通したバスフィッシャーマンに教えを請わなければならなさそうだ・・・。 


*釣り場は地元の人たちが大事に育ててきたものであり、また情報を提供していただいた方々にもご迷惑がかかりますので、釣りキチ三平スタイルで詳細な位置は示しません。
ご連絡はこちらまで「wanderphoto[at]live.com」



                                   
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