藤河さんのシカゴはクール



著者略歴 藤河信善

現住所:シカゴ(USA)
職業:分子生物学者/Ph.D(日本、アメリカ、ドイツの大学で研究歴)、映像作家、旅行家。
で、誰あんた?:医学部で働いたり、ラオスの山中を山岳民族と渡り歩いたりと、大志無く、ただ赴くままに生きているジプシー人生。


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*釣りをしてみたいんだけど初めてで不安、釣りが好きなんだけ何処へ行けば大きな魚が釣れるのかわからない、トローリングに同乗して欲しい、アメリカ人ガイドでは英語が不安という方は、「wanderphoto[at]live.com」まで。



               中西部釣り紀行その11


淡水で一番おいしいとされる魚

  中西部で圧倒的な人気を誇り、優勝すれば一試合で何千万円もの賞金が出る規模のプロトーナメントも開催されているのがウォールアイだ。日本では、ウォールアイといってもピンと来る人は少ないかもしれないが、とにかくアメリカ中西部では一番人気の淡水魚といってもいいかもしれないほどのターゲットフィッシュである。ちなみに中西部のウォールアイ、南部のラージマウス、メキシコ湾沿いのレッドフィッシュというのが、アメリカを代表するトーナメントフィッシュ達である。(もちろん現在ではかなり広範囲に放流され、全米規模でトーナメントが開催されている。)

 では「どうしてそれほどこの魚が人気があるのか?」ということだが、それは「とってもおいしいから」という一言に限るだろう。スポーツフィッシングのターゲットになるのに相応しく、餌だけでなく、ルアーも貪欲に追う獰猛な性格ではあるが、バスやトラウトのようにアクロバティックなジャンプを繰り返すファイトや、スピーディーな切れ味鋭い引き味を持つ魚というわけでは決してない。ただ、釣った後の食卓の楽しみといえば、この魚に敵う淡水魚はいないのだから、中西部の住民にとってはいわば故郷の味を持つ魚といえるだろう。

 実際に時期になれば、スーパーの鮮魚コーナーにはウォールアイの切り身が並び、その値段は遠く離れた海から届けられた魚たちよりも遥かに高い札が付けられている。また、淡水魚はその独特の臭いやパサパサ感が嫌いで食べないという日本人も多いが、このウォールアイに関してはこれまでの反応を見る限りはほぼ全員がおいしいという意見に落ち着いているので、日本人にとってもやはりおいしい魚ということは間違いないようだ。

 調理法は軽くパン粉をまぶしてオーブンでグリルしたり、ムニエルにしてオレンジソースをかけたり、ディープフライでビールの供にというのが中西部風だ。特に金曜日の夜はフライデーフィッシュといって、いろんなバーやレストランでこのウォールアイのフライを出してくれるところが多い。

夜に一番活発になる

 冷水を好むために北米でも北に位置する中西部やカナダを主な生息域とし、夏の間は深い湖底などで暮らすことが多い。釣りに適したシーズンは暑さが増す前の早春、そして寒さが戻ってくる晩秋である。そしてこの魚を狙う場合に何よりも忘れてはいけないのが、夜行性の魚であるということ。もちろん昼間でも釣れないことはないが、その場合には10m以下の深場を狙い、やはり一番効果的なのは夜の暗闇の中でとなる。

 ブラックバスの大会では基本的にルアーだけの使用に限定され、活き餌は禁止されている場合が多いが、このウォールアイの場合にはルアーと同時に活き餌での釣りも認められている場合が多い。それだけに、活き餌の選択や管理法にも独特の知識が必要とされる。また面白いのは、試合結果を見ると、北米スタイルのトーナメントで使用される広大な水域を短時間でカバーするトーナメントにおいては、決して活き餌がいつもルアーに勝つとは限らないということだ。

 タックルは6フィート前後のライトアクションのスピニングタックルに、4〜8ポンドクラスのラインを巻いて使用することが多い。大物では20ポンドクラスにも成長するウォールアイだが、それほど強烈な引きをするわけではないということと、目が良いのであまり太い糸を使用すると食いが途端に悪くなるということが多いのでラインはできるだけ細目を使用する方がよいだろう。

 ルアーの選択としては、スピナー、スプーン、ミノー、プラグなど、ほぼブラックバスで使用するものと同じルアーを使えばよい。同じルアーを使用しても、彼らの生息するタナやポイントの違いから、意外に同じ場面で両方の魚が釣れるということは少ない。

 餌を使用する場合には、ミミズ、ヒル、小魚などをルアーに付けるか、そのままジグヘッドに付けてジギングするか、トローリングする。

 普段は淡水魚なんて食べないよという人も、このウォールアイを釣ってぜひ食べてみてほしい。きっとそのおいしさに驚くはずだ。


*釣り場は地元の人たちが大事に育ててきたものであり、また情報を提供していただいた方々にもご迷惑がかかりますので、釣りキチ三平スタイルで詳細な位置は示しません。
ご連絡はこちらまで「wanderphoto[at]live.com」



                                   
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