シカゴ日本人学校全日校だより

          2007年シカゴ双葉会日本語学校全日校百人一首大会リポート
                 
平安朝の日本へタイムスリップ


これは「ちらし取り」というスタイル。普段アクティブな子もじっとして札をにらみつけている。まさに取るか取られるかの真剣勝負。
 シカゴ本来の厳しい寒さが訪れた感がある中、1月23日(火)、シカゴ日本人学校大体育館にて、全日校恒例の百人一首大会が行われた。小学5年生から中学2年生が、真剣な面持ちで日本の伝統文化に取り組んだ。800年の歴史を持つ百人一首は、日本人のお正月には欠かせない文化であり、日本の小・中学校でも大会が行われている。

 まず、生徒たちは学年に関係なく、10のグループに分かれ、50首で競い合う。シーンとした静寂の中、生徒たちは緊張の面持ちで正座して待つ。

先生たちの歌を読み上げる平安調の声が体育館に響き渡る。一瞬、現代アメリカの地から、平安時代の日本にタイムスリップしたかの様な気さえする。この日の為に生徒たちは、毎日練習問題やテストをこつこつやって百人一首を覚えた。

 2回戦は、各グループの同順位同志が集まって、競い合う。そして、決勝戦は、2回戦の同順位同志が1対1の源平合戦を行う。始まる前、高まる緊張感の中、ずらりと並んだ札をなんべんも確認しながら見極める。まさに真剣勝負。端の方の札は手をすべらせて取る。百人一首をすべて頭に入れているのは当然だろうが、反射神経と集中力も大切だ。優勝した中2の女子は、直前に猛練習をして、札の位置によって取り方も変えていたという。5年生のときに百人一首を覚えたという。

 最後は、クラス対抗戦。グループに分かれて、取った札を数で競い合う。

「打倒中学部!」を合言葉に毎日頑張ってきた小学部だが、決勝戦の上位は中学部に占められ、「やはり中学部の壁は厚かった!」と6年の担任の先生。 でも、5,6年生も集中力で健闘!

自分の取れる札にめぼしをつけて、「あしびきの・・・」と枕詞だけで、さっと取る子も続出。
 中学生たちが、淡々と札を取っていく中、「はい!」と勇ましく取る5年生も。普段やんちゃな子も、神妙な面持ちで、背筋をピンとのばして、真剣そのもの。結果は、中学1年が優勝。

 中村泰章校長の話によると、日本の中学校の大会ではここまでの緊張感は見られないという。私自身百人一首大会というのをここシカゴの地で初めて見て、子供たちの百人一首に対する真摯な態度に感心させられたひとときだった。

記事:馬場邦子 写真提供:シカゴ日本人学校全日校

                                    
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