アメリカでの育児
育児にはもちろん正解も間違いもありませんが、言葉も文化も違う外国で…となると、みなさんどうやればいいのかと悩んでいらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回、インタビューを通して同じようにアメリカで子育てをがんばっていらっしゃるお父さんお母さん達にお話を聞いてみました。
●いい叱り方について
アメリカに来てつくづく実感したのですが、日本人って悪いことをすると「おまわりさんに捕まるよ。」とか「おねしょするなんて恥ずかしいでしょ。」など子供に羞恥心を無意識ながらに植え付けるような怒り方をすることが多いと思います。子供は失敗しながら学んでいくのに、それだと何をするにも人の目を気にするようになってしまうのではないでしょうか?それよりは、もっと具体的に「〜をすることがいけない」と、子供がわかる説明をする方が、子供自体も自分を否定されているのではなく“悪いことをする”ことがダメだと理解できるようになると思います。
Q
3歳になる私の子供があまりにも言うことを聞かないので、思わず叩いて怒鳴ってしまいました。後から自己嫌悪に苦しんだのですが、こういう場合いったいどうしたらいいのでしょう?
私の子供も3歳になって、だいたい言うことを理解するようになったので、怒るときは目をみてどうしてやってはいけないのかを説明するようにしています。でもそれでも聞かないとおしりを叩くときはありますが決してひどくは叩きません。
子供はしかって憶えるというよりは、親やまわりの環境から学ぶことが多いと思うので、家庭環境をまず整えることから始まると思います。例えば自分は家事を怠るのに子供にだけ片付けしなさいなんて言えないし、自分が勉強嫌いなのに勉強しないと外に遊びに行かせないなんてできないですよね。だから私は子供と一緒にやることを大事にしています。
叩くことはぜったいしません。それでは子供も叩くことで問題解決しようとするようになるし、親にとっても体罰がストレス解消にエスカレートしてしまいます。1回たたくとそれが癖になって体罰なしに躾ができなくなってしまうんじゃないんでしょうか?それに、大人は子供に他の子に暴力を振るってはいけないと教えるのに自分が叩いてしまったら言ってることが矛盾してしまいますよね。
私も結構、怒ってから後悔する事が多いのですが… 先日いつものようにおもちゃを散らかしていたので叱ろうとすると、一生懸命組み立てたブロックを「お母さんに作った!」と嬉しそうにプレゼントしてくれました。その時、もっと子供の気持ちを理解しないといけないなぁと反省させられました。
いつもうまくいくというわけではないのですが…私の子供に片付けさせるときには、「きりんさん眠たくなったからおうちに帰るんだって。バイバイしようか?」と言って遊びの延長として片づけを教えます。でも時々「バイバイしない!」と言われると「片付けなさい!」となってしまうのですが…
私の子供は上の女の子と下の女の子とぜんぜん性格が違うので怒り方も違います。上の子は、お姉ちゃんだという意識があるのか言葉で説明すると分かってくれるのですが、下の子は抱っこしてあげながら言って聞かせないと泣いてしまって言うことを聞かなくなります。
子供が小さいうちはできるだけ一緒にいてあげたいと思うので仕事をせずに専業主婦をしています。ですので私自身ストレスが溜まることが多く、子供に八つ当たりをするのが心配です。だから子供をしかるときは必ず、本当に子供が悪いのか、それとも自分がいらいらしているのかを冷静に判断して言い聞かせるようにしています。
2歳から5歳までの子供の性格はこういう風に変化します
2歳
自意識が生まれるので自分で何でもしたがるようになる。また同時に所有欲も出てくるため他の子供と分け合うことをいやがる。簡単な言葉を話せるようになる。
3歳
友達と遊ぶことに興味を持ち始めるが、わがままさは残る。“怖い”という感情が出てくる。自意識が強くなるので大人と同じことができると思う。
4歳
おしゃべりになるがグループで活動することがまた苦手。3歳と5歳の間を行ったり来たりする行動をとるので予想がしにくい。
5歳
学ぼうとする心が生まれる。期待に答えたいと思うようになるが、同時に最初の反抗期に入るので生意気さやわがままさが出てくる。
※大人にも個性があるように、もちろん子供もそれぞれ違う成長の仕方をしたり性格を持っていたりするので、あくまでも目安として参考にして下さい。
●Foodについて
●母乳VSミルク
まず赤ちゃんが最初に口にするものといえば母乳ですが、今ではミルクと併用したり、もしくはミルクだけをあげるお母さん達も増えていますね。
新生児に母乳を与える割合;日本92% アメリカ64%
生後3ヶ月だと;日本73% アメリカ29%
忙しいアメリカ人にとっては、母乳を与えるということも時間の無駄になるのでしょうか…でもやはり自然のものに勝るものはなく、母乳で育った子供は免疫力がミルクで育てられた子供より高く、また母親との結びつきが深くなるとも言われています。
●離乳食
アメリカの子供のように小学生でコレステロールが高いなんてことが起こるのは、やはり小さい頃から味の濃いものやファストフードなどを食べつけたせいのようです。
日本では離乳食に、果物や煮た野菜を潰してあげたりおかゆを作ったりというのが主流ですよね。アメリカでは、腹持ちを良くするために生後2ヶ月ぐらいからシリアルなどを与える親が多いそう…確かにレストランなどに行っても、まだ1歳にもなっていないような赤ちゃんにフレンチフライやハンバーグなどをあげている光景をよくみかけます。そんな強い味に小さい頃から慣れ親しんでいたら味覚がおかしくなるのも当然です。それでは成長してから健康を害するのも無理はないですよね…
もちろん手作りが子供にとって一番いいことですが、仕事をしていて忙しいお母さんが多い現代。すべての離乳食を手作りするのは難しいですよね。そういう場合はスーパーなどでも添加物を含まないベビーフードが簡単に手に入るのでそういうものを利用するのもいいのではないでしょうか。
Q
子供があまり食事をしてくれないので困っています…
私の子供も食が細く、最初は悩んでいたのですが健康状態に問題がないので心配しないようにしました。そして幼稚園に行き始めると好みが変わるよと他のお母さんに教えられたので、今ではできるだけ他の小さい子がいるおうちに遊びに行ったりして周りから学べるような状況を作るようにしています。
これは私自体の話なのですが、小さい頃に無理に全部食事をするよう教えられ、成長してからはおなかがいっぱいになっても満足できないようになり、体重が増えて困った覚えがあるので自分の子供には無理に食べないものを食べさせたりはしません。今は日本の小学校でも、給食を全部食べさせるのをしない学校が増えているそうです。
●子供の好き嫌い
私たち大人にとっておいしいと感じるものも、こどもにとっては今まで味わったことのない初めてのもの。多くの場合、新しい味に対して子供の脳は最初においしくないと判断するそうです。しかしそれを何度か口にして慣れることがおいしいという感覚に変わっていくので子供の好き嫌いは一時的なものと考えていいようです。三つ子の魂百までとは言いますが、小さいときに沢山の素材を口にすることが大きくなってからの偏食を減らすいい方法なのではないでしょうか。
●おやつ
Q
子供にあげるお菓子とかってどうしていますか?うちの子供はお菓子を食べる回数が多いので困っています。
私の子供も結構間食が多いのですが、小さい子供は一日に数回分けて少しづつ食事をさせたほうがいいそうです。新陳代謝が一定するからだとか。おやつの内容に関してですが、やはり一般にスーパーに置いてある着色料のたくさん入ったものはいやですよね…手作りがいいとはわかっていますが時間がないときはオーガニックショップにある添加物の入っていないお菓子や一般のものでも砂糖が多く含まれていないタイプのものを選ぶようにしています。
お菓子になれてしまったらしょうがないですが、私は小さいときからできるだけ果物やドライフルーツ、おにぎりとかをあげるようにしたのであまりお菓子自体を食べなくても大丈夫みたいです。
私の子供たちはこちらのお菓子を日頃からあげているのでそれに慣れてしまってあげないと泣き叫んでしまいます…外に出掛けるときにもキャンディーなどを携帯していて、お店などでぐずるとだまらせるためにあげてしまうので、悪いとは思っているのですが今更はちょっと変えられないかも。
●トイレトレーニング
Q
3歳になる娘が、まだ未だにおむつが取れません。結構同じ年ぐらいの子達はすでにトイレに行っているみたいなので早くうちの子もはずしたいのですが
。
一番上の子や、一人っ子は結構遅いみたいですよ。兄弟がいると上の子をまねして早くおむつが取れるようですが。焦ると、つい子供に怒ってしまって逆にそれでトイレに行けなくなったりするのでゆっくり様子を見てあげたらどうでしょう。
前に雑誌か何かで、トイレトレーニングを早く始めればはじめるほど成功するのに長くかかるということを読みました。個人差があるのでしょうが目安は早くて2歳、そして3歳ぐらいでも問題はないようですよ。
トイレトレーニングの準備はできているかな?
@ 日中のおしっこの間隔が2時間以上で、排便の時間がだいたい規則的
A おしっこや排便をするときに表情などでわかる
B おしめが汚れたら自分から換えて欲しがる
C 普通のパンツを履きたがる
D トイレの使い方に興味を示したり、自分から使いたがる
E 親の言う簡単なことを理解し行動に移すことができる
F 自分で服を脱ぎ着できる
※ もしこどもがいやがれば無理強いはしないで下さい。逆に怖がって意欲をなくさせてしまいます。
※ 同時期に、家庭の中で変化があったりこども自体に変化があったり(離乳など)する場合は別の機会を選んだほうがいいです。
東野 さくら
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